リーディングNo.7584
【 質問 】
私の前世をお知らせください。
【 ソース 】
ちょうど肉体が魂の産物であるように、この世はあの世の結果です。反映です。ちょうど潜在意識と顕在意識とがそのような関係になっているのです。潜在意識はあまり自覚されず、漠然として捉えどころがないのですが、それがじんわりと表の印象や意識に投影されてきて動いているのです。奥の方で牛耳っていたり、自分を方向付けたり、規定しているのが潜在意識です。そしてその多くが前世からのものなのです。
今世生まれて来てからのこれまでの40年間ほどに経験してきたこと、それも潜在意識にはあり、影響を及ぼしてきています。けれどももっと奥の潜在意識があり、それは今の肉体ではなくアストラル体にある潜在意識です。それは自分が生まれ変りながら経験してきたことを貯えてきている潜在意識です。それは今世の40年間よりもっと自覚しづらく、その分根深く、影響も強く、手強いのです。
しかしまた一方、可能性を一杯秘めているのがアストラル体にある、前世に基づく潜在意識です。それが生まれ変ってきて、たとえば80年生きるとしたら、あなたの今世の寿命が80年という意味ではありませんが、仮に80年生きるとしたら、その80年間自ずとそれが現れ出て、その通りの人生を歩むものなのです。それがこの世です。たとえば80年間かけて、アストラル体にある前世の経験の貯えが反映して、それがほぼ止んだときに寿命がきて、あの世に帰って行くのです。その意味でこの世の人生は、本当に前世のものが現れ出る場になるのです。
もちろん一方で自由意志があります。自由意志は尊く、いちばん元はカラーナ体に自由意志があるのです。しかし、前世からの経験を貯えている潜在意識のまだ解けていない部分、つまりカルマが多くの場合優勢になって、影響力をこの世で振るいます。あなたはほぼ今世の前半期を過ごしました。40年間かけてです。ちょうどマラソンレースでコーナーを回る地点にいま差し掛かってきたのです。そして人生前半期の学びと仕事を終了させました。これからの後半期は40年とは限りませんが、より充実して、安定もした素晴らしいものになるようにしたいものです。そのためにもリーディングを申し込んできているのです。
このように自由意志もありますが、多くの人たちは潜在意識の前世の影響の方が実際は勝っているため、それに引きずられています。自由だと思っても自由意志の自由ではなく、潜在意識の虜になって、それに引きずられて動いている自由なのです。あなたにこのように言いますのは、あなたの中でも自由に動き回っていたと思っていたけれども、かなり潜在意識に振り回されて動いていただけの部分が多かったからです。
今あなたは人生の前半期を終え、後半期へ向けて、自由と愛をテーマに取り組み始めているのです。すでにこれまでのリーディングで、あなたは前世でもまた今世でも愛をテーマとして、生まれ変って来ているということが強調されました。これからはそれに加えて自由を学ぶ、自由を習得する、自由を正しく使うことがテーマになってくることでしょう。そのためにも前世を見抜いて、自分の心を整理し、自分でよく自覚して生きられるようにすることが、必要になってきているのです。
さてあなたに最も強い影響を及ぼしている前世は、紀元一世紀後半期のローマ帝国の前世と、もうひとつは日本の鎌倉時代前半期の前世との２つです。まずローマ帝国の前世に焦点を当ててみると、あなたはギリシャ人の一人でした。しかし、ギリシャ人というのは民族のことです。つまりギリシャ人だったからといって、一生涯ただギリシャにだけいたということを意味しません。
あなたは体の上ではギリシャ人でしたが、なにもギリシャにだけ留まっていたのではなく、イタリアに行ったし、なによりイスラエルと縁のあるギリシャ人だったのです。あなたは動き回りましたので、ギリシャにだけ限定されることなく、ローマ帝国の許されるところならどこにでも赴いていました。あなたに最も影響を与えたのはイエス・キリストの活動からです。イエス・キリストの伝道に気付いて、その影響を受けました。
キリストが天に帰られた後、弟子達の活動期に入りました。それからあなたはその一群に加わることになったのです。主のご活躍の最初から最後まで知っていたのではありません。ご活動の半ば頃から参入しました。すでに12弟子は選定され、70人弟子もほぼ定まっていました。あなたは70人弟子に入りたいと心から望んでいた一人です。12人の弟子はほとんどイスラエル人の男性から選ばれました。しかし12弟子の中でもトマスなどはギリシャ系の人でした。しかし他の有力なギリシャ人の、ルキオを初めとする人たちは12弟子には入れませんでした。
当時のあなたのひとつのこだわ拘りとして選民意識がありました。それはもともとはユダヤ人の持っている意識でした。多くの人たちがキリストの直弟子になることを望みました。あなたもそれを強く望み、求めた一人でした。あなたはキリストに近づこうとしました。しかしなかなかその機会はありませんでした。なぜならキリストの波動は強すぎたのと、綺麗過ぎたこととによります。つまりキリストの波動はとても高かったので、付け入る隙がありませんでした。またもっと実際的な面では主だった弟子たちが周りを囲んでいたので、キリストご自身には直接に近づくことは出来ませんでした。
それであなたは友人や知人の伝手を頼って間接的にキリストに近づこうとしました。あなたのつな繋がりの中で12弟子のヨハネが比較的あなたとの繋がりの人だったので、ヨハネを介してキリストにお近づきになろうとしたのです。そして、できれば自分もキリストの70人弟子の一人に加わりたいと心底望んでいたのです。
あなたは回りから認められることを必要としていると感じていたのです。結局は70人弟子の一人には選ばれませんでしたが、でも執事のような現実的、実際的な役目を仰せ付かる一人になりました。あなたは少し残念ではありましたが、光栄に感じ、ありがたくも思いました。つまり半分は残念で、残り半分は嬉しかったのです。完全に満足はしませんでしたが、しかしともかくもお役を頂けたので、それを張り合いにして頑張り、また周りの弟子達や信者達に対しても自分は執事の一人であると誇らしげに自分を示したものです。
あなたの潜在意識の中には、今でも自分は特別であり、何十人かの直弟子の一人であるという誇りがあります、拘りがあります。それはキリスト時代にあなたの中で作られたものなのです。あなたはそのようなものを自分が必要としていると強く感じていました。それに当時あなたは大きく影響されていたのです。あなたは自分が頑張ったことに対する評価が必要だったと、自分で思っていたのです。
あなたのような人は他にも一杯いました。でもあなたは特にそれに強く突き動かされていたのです。自分は他の人から認められ役職を与えられないと、何も価値がない、やっていけないと感じていたのです。それと、自分の価値をそれによって証明したかったのです、周りの人たちに。
あなたはギリシャ人として、後からキリストの仲間たちの中に入ってきました。ギリシャやローマのこともある程度知っていたし、他の活動もあなたは知っていたのです。つまりもともとのエッセネ派からキリスト教会に移って行った者達とは毛色が異なっていました。それでなかなか最初は入り込めなかったのですが、どうにか伝手を頼って入っていけるようになったのです。あなたは一生懸命馴染もうとしました。そしてその努力の甲斐があって、70人弟子には選ばれなかったけれども、執事の一人として現実的な仕事を行い、秘書を務めることも行いました。
このようにしてあなたはキリストの後も伝道をする信者たちの、主に実際的な面を担当していきました。また一時ヨハネの秘書を務め、筆記者としてもその仕事を引き受けました。ヨハネたちはイスラエルを後にしてギリシャの近く、エフェソスに定住しました。あなたはその辺りのことは他の信者たちよりも詳しかったので、あなたは活躍する機会が与えられたと感じました。そして主に奉仕者として現実的な文献の整理や筆記を担当していたのです。
このように当時のあなたは、当初はキリストそのものの流れというよりギリシャの流れで、アテネやローマの様々な法律や宗教に関する、あるいは健康に関することを学ぶ機会があったのです。しかし、キリストのうねりがあなたをひ惹きつけ、その仲間に外から加わっていったのです。そしてちょうどヨハネらはギリシャの近くにやってきたので、あなたはますます学んだり、奉仕したりする機会が得られました。
当時のこのようなあなたの経緯やあなたの体験が、今のあなたに影響しています。また自分が特別であり、自分は30人か50人の弟子の中の重要な一人であると思い、またそれを望んでいるのも当時のあなたの心を反映しているのです。
あなたは当時、健康や癒しに特に興味がありました。また当然キリストの精神を受け、癒しのわざ業の可能性に目を見張り、何より人は人に仕えるのが最も尊いことを繰り返し教えられました。そのためあなたは奉仕者として、主に癒しと福祉の方面で他の困った人たちのお世話役を務めるようになりました。ヨハネ派の秘書や記録係と共に、奉仕の業に明け暮れました。当時のあなたの生活が今のあなたに大きく影響を及ぼしているのです。
さて日本の鎌倉時代に目を転じましょう。あなたは下総の国に住んでいました。今の千葉県の北部です。千葉県の北部から茨城県の南部にかけて、あなたは住んでいたり、活動していました。あなたは庭の手入れをしたり、他の人の住まいを提供したりする仕事をしていました。建物や庭を作ってあげるのがあなたの仕事でした。
そのようなことをして過ごしている時に、親鸞があなたのところにやってきました。あなたは霞ヶ浦から香取神宮、鹿島神宮の辺りの、茨城南部から千葉北部にかけての地域で他の人たちの住まいや庭を提供したり、手入れしたりする仕事をしていたので、ちょうど親鸞の一行が伝道に霞ヶ浦や鹿島神宮、香取神宮を訪ねてきた時にあなたもお世話をするようになりました。また教えを聞くようになりました。そのようにして親鸞の弟子の一人になりました。
それは今のあなたの名前に表れています。親鸞の弟子には必ず“信”という字が付けられたからです。今のあなたは“＊信”といいます。しかし当時の呼び方からすればショウシンです。親鸞の第一弟子の性信ではありませんがあなたもそのようにして親鸞の直弟子の一人になり、信という字を頂きました。今でもあなたはそのような名前です。
そのようにして、また鎌倉時代の前世が表れました。そのようにしてあなたは直弟子の一人として茨城南部から千葉の北部の、特に湿地帯、水の多いその辺りで他の人のお世話をしたり、教えを聞く機会を開きました。
他の前世も見てみましょう。古墳時代、大和朝廷が統治し始めた頃にも生きていました。あなたは武蔵の国に住んでいました。今の東京の奥地です。当時、朝鮮半島から渡来人が移り住んできていました。機織、また機械工具などの技術を持って、多くの人たちが朝鮮半島から日本に移り住んできました。紀元3,4世紀の時代です。あなたも技術職の一人でした。その時は建築関係の仕事ではなく、もっと機械工具を扱ったり、それを作る冶金術に就いていたのです。
またあなた自身は趣味として焼き物造りも行なっていました。器を焼いて造る仕事です。でも本職はシャベルや鍬などの工具を作るのがあなたの仕事でした。あなたは朝鮮半島からの渡来人の人たちから教えられ、協力しました。技術に関してあなたはとても興味を持って取り組んでいたのです。このように古墳時代にあなたが渡来人の人たちと関係しながら、技術職に就いていた前世の経験が、今あなたが韓国にゆかりのある狛江に、あなたが住むようになったことで反映してきています。狛江は朝鮮の方の言葉です。
アトランティス時代には建築設計技士の一人でした。あなたは設計図をアトランティス時代に描いていました。
さてあなたの転生の回数は68回ほどです。そのうち女性であったのは28回位に及びます。いま男性である割に女性であった時が多かった人です。でも女性であった性が基本性ではありません。男性であった方が多かったのです。もしあなたが本当に女性の性が基本の性であったとしたならば、今世においてもっと女性の気持ちが分かるでしょうに。やはりあなたは基本的に男性だったので、今世も男性で生まれ、そして女性の気持ちが分からないところがあるのです。
でも女性には抵抗がなく気軽にしゃべ喋ったり、接したり出来ます。それはあなたが女性であったことが多かったからです。自分も女性の一人のように思える時があるのです。また感情的な部分が強いのも女性であった時が多かったことによります。女性であった時は北イタリアでフラワーデザインの仕事をしていたり、北欧の前世でペインティングの仕事をしていたり、また古代エジプトのある前世では農業を営んだり、人の手当てや治療も行なってあげる、優しい女性として生きていました。
あなたはエジプトで男性であった時もあります。エジプトの影響は比較的強く受けている人なのです。
また今世に影響を強く及ぼしている他の前世に、イスラエル統一王国時代のものがあります。あなたは軍事の仕事に就いていました。しかしそれは自分にとても合わないと感じていました。守備兵の一人でした。あなたはむしろ芸術や文学や宗教に関心がありました。心が優しく、弱い部分がありました。自分は軍事の方面は向いていないと思っていました。あなたは物作りをしたり、お祈りをしたり、人に奉仕したりするのに合っていると感じていたのです。しかし集団でお祈りを捧げたり、歌を歌ったりする時間帯があって、その時あなたはとても自分に成れました。その時間帯が楽しみでした。
日本の室町・戦国時代には、やはり道具作りの鍛冶職人の一人でした。
またバビロニア捕囚期に生きていた前世では文字盤を造ったり、彫刻したりする彫金など、金属を彫る仕事に就いていました。でもシンボルや夢、預言などに関心を持っている人でした。
モーゼらが出エジプトを行なった時代では、あなたは教えに熱心で、他の人に教えを伝える役目を率先して果たしていました。そのような傾向は今でもあります。イスラエルの一なる神について聞いた時に感ずるところがあり、今でいうONEについて、あなたは周りの人に伝える熱心な人でした。でもせっかちな面もありました。でも心は純粋で熱心でした。その激動の時代をあなたは生きていたのです。
あなたはインドや中国の影響はあまり受けていません。オリエントやヨーロッパの方の影響が強いです。また日本に生まれ変ってからは、日本に馴染もうと一生懸命生きてきました。あなたの中に自分が認められなければやっていけない、自分の価値を感じられないという焦りが働いていました。それがあなたが今でも安らげず、落ち着けない理由です。
でもイエス・キリストの奉仕の精神に感ずるところがあり、自分の人生は捧げられたものであるという純粋な思いがあるので、あなたは前世で情熱のある純粋な人だったのです。あなたはOneの精神に何度も触れてきています。ホワイト・ブラザーフッドの仲間たちにも何人も会ってきているのです。大きなうねりのあった時代に何遍も転生し、預言を初めとする力強いメッセージの影響を受けてきたのです。
キリスト関係の影響が最も強いですが、他の影響も出てきています。アトランティスの時代の影響でアトランティスの精神を取り戻すために、破壊的でネガティブな影響に対抗するもの、警告に耳を傾け、世界を建て直すことに関心のある人なのです。以上を踏まえて今世後半期、より良い人生を送りましょう。
リーディングを終了します。
（ありがとうございました。）
＜了＞
