2015年12月17日

「安全保障関連法案」この法律は必要なものなのでしょうか?

2015.8.11 リサーチ・リーディング No.14359  

【質問1】神さま、本日、長男、I.Rさん立ち合いの下、このリーディングを受けさせて頂くおめぐみを深く感謝申し上げます。第二次世界大戦が終わり70年が経ちました。日本は現在「安全保障関連法」が取り沙汰されています。総理談話も間もなく発表されます。国民は戦争への不安を抱いています。この法律は必要なものなのでしょうか?また日本国憲法は改憲されるのが神の御心に適うことでしょうか?「少子化」は神のご計画だと伺いました。「草食系」あるいは「絶食系」男子が増えていることの関連もお話しください。

【ソース】戦後66年の年回りに、東日本大震災に見舞われました。その頃から太平洋戦争のカルマが顕在化し、当時のいろいろな課題や残されたカルマが現れ出てきています。「66」という数は、黙示録にも出てくるように試練を表す数です。東日本大震災がなぜ起きたのか?それにはいくつかの理由がありました。

一つは、日本人が物の科学や俗世的なほうに向き過ぎていたため、日本人が魂を思い出し、平和と命を大切にする。また信仰や愛に基づく生き方に向かわせるためでした。また太平洋戦争のカルマが残っていて、そのカルマが現れ出て、当時の課題に直面し、それをクリアさせるためでもありました。

福島や東北地域という日本の一部の課題やカルマというより、日本民族と日本の国の持つカルマが、デリケートな東北地域に現れ出たのです。太平洋戦争のカルマには近隣諸国とのカルマも残されていました。北朝鮮、韓国、中国などとのカルマです。それも東日本大震災の頃から現れ出てきました。それにも日本は向き合うようになりました。そのような近隣諸国の脅威に対抗するためにも、日本は国を強くする積極的な方針を支持するようになりました。それが安倍政権を生み出したのです。こうして戦後70年を迎えました。

日本人の中には近隣諸国に負けない、それに対抗できる強い国を求める願いがあります。しかしそればかりでなく、やはり平和な日本、また安全な日本であり続けて欲しいという願いもあります。周りの国に押され気味で泣き寝入りをしないように、時には侵略されないようにということで、強気の安倍政権が高い支持率を集めてきていたのですが、日本人にはもう一方の安全で平和な国であって欲しい、という願いも生き続けています。それに対して安倍政権は無頓着で、強気の方向で暴走していこうとしています。それがために支持率を下げ始めているのです。

このように日本人の中には、ただ平和を求めるだけでは周りの国にやられてしまい、不利に陥って自分たちが負けてしまうのではないかという心配と、その一方でやはり日本は安全で、平和を象徴する国であり続けて欲しいという願いの両方が国民の中にあるのです。しかし安倍政権は、強い日本のほうだけを実現させようとしています。

近隣諸国のアジアばかりでなく、今、世界はナショナリズムが盛んになりつつあります。ロシアもその動きを表し始めています。中国はもちろんのこと、他の国々もナショナリズムが強まってきているご時勢です。それもあって日本もその流れに乗ろうとして、安倍政権が今、日本を動かすようになっているのです。しかしやはり日本人の中には、広島と長崎に投下された原爆から、痛みと悲しみを持って貴重な教訓を学び取り、平和の象徴としての国でありたいという願いも、忘れ去ったわけではありません。

加えて、試練を表す66年目に東日本大震災によって、地震の揺れと津波と原発の破損による爆発によって、結果としてふたたび被曝してしまいました。日本が平和で国民的にも優れているにも関わらず、また努力してきているのにも関わらず、なぜか日本は放射能汚染に見舞われやすいものがあるのです。1954年のビキニ環礁におけるアメリカ合衆国の水爆実験の余波も、当時日本に及びました。日本人は考えさせられましたが、平和を守り抜くため、神に選ばれている面があります。

安全保障関連法案についてですが、その法案は神の御心ではありませんが、大筋としてそれが支持され、今の時期、通る可能性が高いです。たとえ神の御心でなくても、人々の自主選択に基づき、それが大勢を占めれば実現することになります。今はそのような時代状況です。世界平和やONEというものは、すんなり簡単には実現しにくいのです。人間の持っている課題や未熟さ、カルマ、課題などからして、すんなり神の国が実現されるほど甘くはありません。

しかしあきらめてはならず、たとえ少数派であっても関連法案に反対したり、原発の再稼働に反対したり、なんらかの形で平和を言い続ける人たちが必要なのです。たとえ大筋としては通らなくても、そのように言う人たちが、一方に必要です。そのことをあきらめてはなりません。それらの人たちはそれを支持し、言い続ける必要があるのです。それは世の中に忘れさせぬため、気づかせるためです。さらには何れそれが時期が来て取り上げられ、大筋として実現することがあり得るからです。それこそ神の御心です。

川内原発の再稼動にしても、憲法を改憲することにしても神の御心ではありませんが、人々の心ではあります。過半数の人たちがそれを支持すれば、人間には自由意志が与えられている以上、可決され、この世では実現します。神さまはそうならざるを得ないものや必然性を見て取り、忍耐強く人間を信じて見守り、カルマの法則を使って試み、鍛え、育て導いてくださっておいでです。人間には時間、体験、プロセスが必要なことを神はよくご存じです。

一旦、自由意志で人間たちが決めて行動すれば新たなカルマとなり、それを何れ引き受けていくような運命になります。そういうところで学びが与えられ、神さまの愛によって人間は鍛えられ、育て導かれていくのです。自分で考え決断させ、行動して、その結果を受け、それによって学びを与え、行動して責任を取らせる。そのような教育法を神さまは作られました。

少子化についてですが、あの世とこの世の両方を見ないといけません。人間は目先だけ、またこの世だけしか見ません。確かに短期的には少子化は厳しくなります。お年寄りが増えていきつつあります。団塊の世代の方が上がりつつあるのと、日本人の寿命が医療の進歩や栄養事情の発達によって延び続けているのとで、お年寄りの数が増え続けています。その一方で少子化のため、若い人たちが多くの年寄りを一時的に支えねばならず、福祉や年金の面で大変な期間が、今後訪れます。神さまはそれを見越した上で、まとまりのある無理のない、新しい日本を作ろうとなさっておいでです。

普通に見れば、多くの人たちがどんどん結婚して子どもを産み育てるほうが、経済的にもその他の面でも国力が増し、強い日本を作れます。しかしそのような在り方は、数十年前の日本の在り方です。戦後の日本の経済的な繁栄がそのような在り方でした。それは新しい時代のモデルではありません。新しい時代はもっと世界的に見ても、人々が無理なく暮らせるバランスのよい在り方です。

今、世界的には人口が増え続けています。40億が50億になり、さらに60億になり、70億になり、現在は72億人ほどに達しました。インドや中国は特に人口が増えています。韓国や日本は減ってきていますが、これは例外的であり、世界的には増え続けています。

一方、人間がエネルギーを消費するため温暖化が加速され、異常気象によって雨が降るところと降らないところが極端に分かれています。そのため砂漠化が進んでいるところがあります。異常気象によって、穀物などの収穫量が減ってきています。その一方で、世界的に人口が増え続けています。農業技術を進歩させても限度があります。さらに輸出入の規制があったり、戦争でもあれば、多くの人が食べるのに困難を覚えます。

今は、ほとんど日本だけが例外的に贅沢に食べて暮らせていますが、このような在り方は神の御心ではなく、長くは続かないでしょう。食べ物のことで世界戦争になることもないとは言えません。中国にしても、ロシアにしても資源を求めており、資源の争奪戦で領土問題や領海問題、航空権などの争いが火種になることもあり得ます。

世界的に見て、人口が自然な形で抑制されるのが神の御心なのです。そうしないと食料不足になり多くの人が餓死し、食料のことがもとで世界戦争が引き起こされ、原爆が使われることもあり得ます。そうならないよう日本は新しい在り方のモデルとなるべく、日本は少子化にならねばならないのです。これから20、30年は日本の国を支えるのは大変になりますがそこで学びが得られ、調整がつけば、新しい世界のモデルとなり得ることでしょう。

若い人たちの数が減っているばかりでなく、結婚する人も減ってきています。男性はおとなしく、この世的な欲望が減ってきています。平和を表している面もあるのです。この世的な欲望や力は減ってきています。それがまったく良いとまでは言い切れぬにしても、新しい平和で穏やかな次の日本の在り方をもたらしていく兆しなのです。ある意味で若い人たちや子どもたちはスピリチュアルとか神さまとか、特に言わなくても、そういうものを本質的にわかり、備えている人たちが増えてきつつあります。そのような新しい日本の在り方が世界のモデルとなれば、世界に本当のONEという平和が訪れることでしょう。

【質問2】川内原発が4年ぶりに再稼動されます。福島では廃炉作業が遅々として進まずにおります。携わっておられる方々は一所懸命に取り組んでおられる事でしょうが、人間は必ず、ごまかしや手抜きを犯します。そのような場合を考慮したら、やはり原子力発電はあってはならない物だと思います。神さまのお導きをお願い申し上げます。

【ソース】あなたは福島の出身ですし、今、リーディングを行っているヨハネも福島の近くの茨城県日立市出身です。福島原発の傍に今、住んでいるのではないにしても、故郷がそのような目に遭えば、他人事とは思えぬ切迫したものを抱くことでしょう。日本が原発によって放射能汚染に見舞われた事や、70年前に広島と長崎に原爆が投下された事は日本のカルマというよりも、神の試練に遭うことで、平和の大切さや原爆のおぞましさを痛感し、世界に平和をもたらす国となるためなのです。

確かに広島と長崎に原爆が投下された事によって、日本は類を見ない平和な国を作り上げることが出来ました。しかし、東日本大震災による福島原発の放射能汚染からは正しい方向性が出来ず、原発再稼動の動きを起こし始めています。そのようにならざるを得ない一つの理由は、日本が太平洋戦争の前、日清日露戦争や第一次世界大戦などで勝利し、第二次世界大戦においても途中まで勝っていた、その時の戦闘的でナショナリズムに傾いていた、日本の潜在的な問題が出ているのです。

たださらに遡れば、日本の魂は、出雲の神さまや聖徳太子の和の精神にあるような平和なONEという、あなた方が学んでいる精神に基づいているのです。それ故、ナショナリズムに傾いた戦闘的な日清戦争から第二次世界大戦の途中までの日本の問題がクリアされて、そのような面が払拭されれば、問題をクリアし、その面が払拭されたことで、もっと一番元にある和の心、あなた方が言うONEがふたたび浮上してくるようになることでしょう。ナショナリズムではなくインターナショナルへ、一神教ではなくインターフェイスに基づくONEへ。これが根源心の御心です。

ただ、今は日清戦争から第二次世界大戦までの日本の問題の部分がまた動き出しているのです。それを自覚し、反省し、その部分が癒され、本当に教訓を学べば、原発を稼動させることはしなくなるし、憲法を変えるとか自衛隊を派遣するとか、そういうことは言わなくなります。ただ日本の中にまだ残っている、そのような課題が現れ出て、そのことを自覚することが必要なのです。

このように神の御心としては、原発にしても、そしてもちろん原爆を保有することにしても、世界的に見て神の御心ではないのですが、人間というのは愚かで恐れの原理で動いているところがあるため、すぐには改まりません。しかし日本が今のような在り方を経て、本当のところに気づいて立ち返れば、世界の平和のモデルとなり得ることでしょう。あなた方はそのことに気づいて、あきらめず、たとえ今は大筋を変えられなくても、このことを言い続けねばなりません。

【質問3】東京オリンピックを5年後に控え、国立競技場、ロゴマークのデザインで問題が発生しました。東京オリンピックに向けて、内面にある課題は、どのような事でしょうか?前回がそうであったように、今回の開催によって日本という国が大きく変容するものと思われます。「おもてなしの精神」が真の意味で世界に広まり、平和へと繋がっていきますよう、お導きください。

【ソース】ふたたび東京でオリンピックが開催されるような運びとなったのも偶然ではなく、法則に基づいて周期が廻ってきていることを表しています。日本の問題や弱点もありますが、大まかに見て日本の優れたところや良いところはいっぱいあります。

例えば、きれいで安全で平和です。礼儀正しく、マナーがあり、積極的に悪い事をすることは少ないです。水面下でいじめとか、ネットによる問題などは発生しても、世界的に見れば穏やかで安全な国です。食べる物も優れていて美味しいです。それゆえ「おもてなしの精神」で、東京オリンピックを機に、日本のきれいで食べる物が美味しく安全な、そういった平和で勤勉で礼儀正しい面が世界の人々に触れ、世界の人に恩恵をもたらすことが神の目的です。すっきりしてスマートな、そして安全な東京オリンピックにしましょう。

暑さ対策も心がけましょう。暑い時期の東京でのオリンピック開催になるからです。

【質問4】アメリカとキューバが国交を回復させ、TPP交渉も妥結しつつあります。ギリシャはかろうじて国の体制を維持しています。中国の海洋進出は各国の懸念する所です。「ナショナリズム」が台頭している現状から、世界が今後ONEに向かって行きますように。カルマによって起きるべき事は起きねばならなくとも必要最小限で済み、大事に至りませんよう、どうかお守りお導きお力添え賜わりますよう、何卒、何卒よろしくお願い申し上げます。常に神と共に主と共にあるように。神の御心の通りになるように。全き服従をもって生きる事が出来るように。アーメン。

【ソース】ちょうど人間一個人に、魂とその特徴、それに応じた役目、そしてカルマと課題と運命があるように、それぞれの国や民族にも、その持つ魂と特徴、カルマと課題、果たせる役目と優れた点がそれぞれあります。国や民族の課題、カルマや運命や果たせる役目があるのです。ギリシャにしても、ドイツにしても、日本にしても、中国にしても、ロシアにしてもそれぞれあるのです。そして国や民族だけで終わらず、国や民族が一つの単位となって他の国や民族と関わるところにまたカルマや争い、また協力、助け合いもあります。

何れ人類が経験を通して学んで成長を遂げ、カルマが解消してくれば、今の日本で都道府県を集まりとして国が成り立っているように、一つひとつの国を言わば都道府県のようにして、世界が一つの国のようになります。日本でも江戸時代までは国中心ではなく、藩中心でした。各藩が国と呼ばれていたのです。人間は進化すると意識が大きくなり、つまり愛が大きくなるので、国や民族があってもそれが対立のもとにはならず、むしろ助け合い分かち合い、協力し合って地球を一つの国家として営むことが出来るのです。

日本には良いものがあります。それは一言で和と言い表せる古神道の魂です。あなた方のONEに通じるものです。日本人がもっと目覚めて大きくなることで、日本の良いものが世界にもたらされ、世界全体に平和と信頼と協力が見られるような時が来ます。いろいろ経ながら必ずそうなります。そのことをあきらめず、この事を信じ祈りながら、各自出来る事をしていきましょう。

リーディングを終了します。
(ありがとうございました)
〈了〉