2014年8月6日

「のりこえていく自分」というメッセージ込められた意味は?

2012.4.28 パーソナル・リーディング No.12811

【質問1】私は2011年11月13日、浜松講演会にて、『前世想起』の本を購入させて頂きました。そこに書かれていたメッセージは、「のりこえていく自分」でした。私は、この意味を知り、神様の御心の通りに歩ませて頂きたいと思っております。その為にどうか意味をお教えください。

【ソース】一般的には、表現として、「○○をのりこえていく私」といったように表されるものです。「ある事をのりこえていく私」というように、一般には言われるものですが、ここでは、その何かを乗り越えるということが、特に書かれておらず、「のりこえていく自分」となっています。しかも、「のりこえていく私」という代わりに「のりこえていく自分」というように、記されていました。特定の何かだけを、乗り越えていくというよりも、全てにおいて、乗り越えようとしています。

また、最も大きく、重要な事を乗り越えようとしています。特定の何かだけを乗り越えようとしているというより、全てを乗り越えようとしています。もっと言えば、「自分」を乗り越えようとしています。外の何か、具体的な事柄とか、人とかを乗り越えようとしているよりも、自分自身の中にある課題や壁を、乗り越えようとしています。

乗り越えようとする、「のりこえる私」というよりも、「のりこえる自分」と言った方が、身に迫ります。あなたらしいです。「私」と言うと誰でも自分の事を「私」と言いますから、一般化されて薄められています。一方、「のりこえる自分」と言うと、「自分」を実感し、直接的で、体験が重んぜられています。「のりこえていく自分」というように、直接的で、身に迫る表現です。それは、あなたらしい、あなたらしさを表しています。

今、「のりこえていく自分」というように、自分が体験しながら、しかも、自分自身を乗り越えようとしているのです。これまでの自分は、乗り越えられなければならない。それは、自分が大きく成長を遂げ、これまで自分が受け入れられなかった人や、事を受け入れられるようになることを意味しています。

乗り越える為には、どうすれば良いかというと、これまでよりも、高くなるか大きくなるかです。人が何かを乗り越えられない時、自分が低いか小さいかです。自分が成長して、もっとレベルが上がれば、越えられます。しかし、それ以上に大事なことは、自分、小さかった自分が大きくなれば、寛大になって、受容力が高まり、これまで受け入れて対応するということが、困難だった事柄や人に対して、感じ取り理解し、受け入れ、応じていけるようになります。

あなたは、とても積極的で純粋一途です。健気な程、純粋で真面目でひた向きです。それは、あなたの最大特質で、得難い、言葉に尽くせない程、素晴らしい部分です。ただ、世の中では、現実として、社会も人も純粋とはいえません。そういう中で、純粋に自分の思いを感動のままに、貫くというように取り組むと、その分、困難に遭遇したり、矛盾を感じたり、苦しみます。イエス様がその典型でした。

あなたは、ARIの中で、新しく感動して純粋な分、周りと噛み合わず、苦しみました。どうして、ONEの教えが素晴らしく、清らかなのに、ONEを学ぶ為に集まっている人たちは、「ONEの教え」そのものになっていないのだろうと感ずることでしょう。確かに前から学んできている人たちに課題があります。それでも尚、ご縁があり、集まってきている人たちは、まだ不完全ではあっても、ともかくも、ONEに共鳴し、ONEになりたくて、集まっている点では、共通しています。

ある事に感動し、それに取り組んだからすぐ、その事が実現することは、実際問題、難しいです。これはどんな学びに関してもあてはまることです。ある事に共鳴して、そうなろうと思った次の瞬間、そうなれるわけではありません。ましてONEは、究極目標、最高の理想ですから、「ONEは本当で素晴らしい。ONEになろう。また社会もONEになるように、伝えて行こう」。そう思った次の瞬間に全て実現するということは、理想が高いほど、難しいです。

また、一人ひとりが未熟な程、その分、難しくなります。でも諦めないことです。本当の目標で素晴らしければ、時間はかかりますが、諦めず取り組むやりがいがあります。その中で少しずつ、自分たちも社会や周りも、ONEに近づいていく。そのプロセスが、必要です。人それぞれの、得意な事と、苦手な事があります。

例えば、○○さんの良い面と、弱点や苦手なところがあります。あなたの得意な事と苦手な事があります。それは、その人その人のこれまでの前世からの歩みによって、決まっていることです。それをよく分かって、受け止めてあげながら、少しずつでも、自分も人も、ONEになっていけるように、育て合い、助け合って取り組むことです。

あなたが他の方々にONEを勧める場合も、それぞれの人が、これまで何千年も何万年も、生まれ変わってきて、今のような在り方になっていますから、それを察して、受け止めて、今のその人が成り立ち、更に成長してONEになっていけるように、よく見てあげたり、関わってあげましょう。

そのように育て合う、見守る、必ず良くなっていくと信じて、愛と知恵をもって、見てあげるようにする。そのような取り組みに意義があります。そのように取り組む事に価値があります。プロセスを経て、だんだん一人ひとりが、本当にONEになっていき、そのうち社会や世界もONEになっていきます。育て合うということ、また自分で自分を見てあげて、自分を育ててあげる。その中には、「自分を癒してあげる」という事も含まれます。関わる人の事もよく分かって受け止め、癒されるように、またその人自身の弱点が克服されるように、見てあげたり、関わってあげるということがONEの取り組みの中には含まれます。

あなたはとても純粋な分、現状を見て、戸惑いを覚えたのでしょう。それは、あなたが純粋であればある程、そのような矛盾や苦しみを、現状に接した時、味わうのです。ヨハネも、そして、先輩のイエス様もそうでした。神様ご自身が最も純粋で完全な分、矛盾と不完全な人間の現状に苦しみ、悲しんでおられるのです。それが愛の現れです。でも、そういったところをくぐり抜けて行くことで、少しずつは、人も世の中も清められ、良くなっていく。その事がヨハネの黙示録に書かれています。

という事は、ヨハネの福音書や手紙や黙示録を学ぶ講座を行う、実は、その学びが既に始まっているということなのです。「ヨハネの書物に素晴らしい事が書かれていて、神様は凄いお方なのに、どうして、その事を学ぶ人たちの集まりがこんななのだろう」。そのように普通は思えてしまいます。

でももう少し、踏み込んで改めて見て行くと、むしろ素晴らしくて本物のヨハネの書物を学ぶ為に集まってきたからこそ、そういう苦しみとか矛盾が、既に始まっているんだと分かってきます。そういうものに苦しみ、それをどう捉え、どう対応して乗り越えていくかという事が、ヨハネの書物に書かれている内容なのです。

それが分かれば、安心し、気持ちが吹っ切れて、楽になります。現実の不完全な動きが、学びと矛盾しているのではなく、むしろ人間の弱さや、愚かさや哀れさが神様に知られ、そうであるからこそ、神様がイエス様やヨハネに書物を書かせて、残してくださったんだと分かります。そう思えると、晴れ晴れとして嬉しくなり、確信が生じ、迷いが消えてきて、喜びと自信をもって、仲間たちと創っていけるようになります。

あなたは、積極的で行動的です。それはあなたの素晴らしいところなので、抑えないでください。ただ、あなたは、積極的なので、受容して柔軟に現実に応ずるという事が、やや苦手なようです。それで苦しみます。実際の現実というものをよく見て、何故そう成らざるをえないのか。人間にしても周りの動きにしても、何故そのようになっているのか。その背景や理由を推し測ってみれば、なるほどと思えて、現状を受け入れられ、そしてそれが、解消したり解決するように、愛と知恵をもって、関わっていけます。

そうすると、あなたは、周りの人の助けになり、本当に神の御業を遂行しているONEの人となるのです。周りの動きをどう捉え、どう対応していくかで、相手の為になれるかなれないかが、決まってきます。あなたは、一生懸命、純粋に取り組んでいるのですから、それは自分の中で確信し、大切にしてください。

あなたは理想に身を置いています。一方の現実というものにも、そうなっている理由や事情を分かって、受け入れて理想に当てはめて、理想に近づくように、対応していく面が加わってくることで、本当に神の働きをする人になってくることでしょう。

皆、純粋なのだけれども、哀れな面がある人たちが集まってきているのです。人間とはそのような存在なのです。神さまも主もそれをご存じの上で育て導いてくださっています。個性が強く、一生懸命な人たちが集まってきています。皆、それぞれ大変なところでやってきて、何かを乗り越えたくて、ARIに来ているのだなと分かれば、微笑ましく思えることでしょう。あなた自身もそのようにして、引き寄せられてきました。

そのようにして、自分を乗り越えていけることでしょう。神様が乗り越えさせようと、既に働きかけてくださっているお陰で、自分も出来る事をしていけば、乗り越えられます。このように思えてくると益々安心して、素直な心で、神様にお祈りを捧げるようになり、現実も分かって受け止めて、応じていけて、周りと一つになって、取り組めることでしょう。

皆、自我があって、思惑が多少異なっていても、大筋では、共通のものを目指しているので、それぞれが分かり合いながら、一つに溶け合って、創っていけるようにすれば良いのです。

【質問2】『前世Ⅲ』の本を購入し、メッセージを頂く事になりましたが、まだその本は、私の手元に届いていない為、どんなメッセージが頂けるのか分かりません。きっと今の私にピッタリなものだと思います。そのメッセージの意味と、今回、リーディングを受けるに当たり、質問が変更になった意味とも繋がっているように思います。その事をお教えください。『前世Ⅲ』のメッセージ「神につながる命」。

【ソース】この2、3ヶ月から4ヶ月くらいの間で、自分の中で、心の中でも、周囲の物理的な動きでも、いろいろ目まぐるしく変わりました。それに伴い、リーディングの質問内容が置き変わったり、あらかじめお知らせする情報が、新たに追加されたりしました。それはあなたが、この2、3ヶ月で、火の試練をくぐり抜け、神様から試みられ、浄化され、カルマが急速に解けて、自分が育成されてきた事の現れです。

浄化が加速されたり、カルマが急速に解けていったり、自分が鍛えられたりする時は、心も周りの動きも、目まぐるしく変化していくのが特徴です。安定という事は、良いのですが、ある意味で、成長がストップした証拠です。成長している時は、変化が特徴です。不安定で、自分は大変ですし、周りも心配ですが、変化するという事は、カルマが急速に解けて、成長しつつあるという証拠なのです。

本当に凄いものや純粋なものや、ご縁のあるものに、出会うとそういう事が起きるのが特徴です。あなたが本物に出会い、そして、あなた自身も一生懸命な分、急速にカルマが現れ出て、自分も動揺し、しかし、それでカルマが解消して、浄化され、成長を遂げてきているのです。そういう時こそ、気をしっかり保って、神様に繋がらせて頂きながら、教えやリーディングや一言メッセージを指針にして、勘を働かせ、誠実に周りに対応する事が必要です。

そうすれば、危ない事はなく、道からもそれず、本当に必要なものは、壊れず、危なくても、ちゃんと次の段階に至れます。あなたもそのようにして、ほぼ乗り越えました。それでお誕生日の頃に、こうしてリーディングを受けられるようになれたのです。

今日の日のリーディングの前の2、3ヶ月は、あなたにとって、とても重要でした。以前のあなたなら、うまく対処できず、状況や人を受け入れられず、それで終わっていたのです。その意味であなたは、かなり自分を乗り越えられたのです。この数ヶ月で。

神様に命が繋がれば、ちょうど暴風雨のような嵐が、自分の心の中や、自分の周りに吹き荒れても、大丈夫なのです。そして、そのような暴風雨で、洗い清められ、鍛えられ育成されます。そのようにして、態勢ができて、ヨハネの講座を無事、迎えられるのです。ヨハネの講座を行うにあたり、神様に鍛えられ、試され、備えさせられたのです。

あなたは大分、自分を乗り越える事ができたのです。自分の命が神様に繋がってさえいれば、ちょうど、強風が吹いても、子供が凧を揚げて、糸がしっかり凧に繋がっていて、その糸を自分が手に握っていれば、凧はどこかに飛ばされてしまう事なく、大空を飛び続けられるようなものです。   

これからもしっかり、神様に自分の命を繋げておきましょう。大事なことは、自分がそうしようとする以前に、神様が一人ひとりに繋がらせてあげようとしてくださっている事実です。それが分かると安心し、感謝できます。その上で、自分としても神様から離れないように、しっかり命が繋がるようにしておくことです。

【質問3】私は、今年の新年会で、「家族力」というお言葉を頂きました。この言葉に込めた神様の御心を知りたく思っております。そして私が、家族の為に、これまでの事を詫びて、感謝ができるようになりたいです。その為に、どうか意味をお教えください。

【ソース】人は誰でも、自分で将来の為に、準備してきているのです。同時に神様がまず、一人ひとりを次の為に、育て導き、準備してくださってもいます。現状というのは、偶然ではなく、自分が、創り出してきたものであると同時に、神様に頂いた、最善のものでもあります。

あなたは使命がやりたくて、それを望んで、努力してきました。その為、神様も計らってくださり、家庭の状況としても、あなたが使命を遂行できるような、家庭状況にしてくださったのです。あなた自身も努力してきましたが、神様もあなたの純粋な思いを汲んでくださって、使命を遂行できるように、その為の家庭環境を授けてくださりました。

自分としても、使命を遂行する傍ら、家族に対して、母として、また妻として、感謝をしたり、ケアをしてあげれば、これからも使命を遂行していけることでしょう。

外で使命を遂行すると、家族のありがたみも、更に分かります。その意味で、外で使命を遂行したり、学ぶ事は、家庭を損なう事にはなりません。また家庭を大事にしていれば、外で他の人の事も分かって、助けてあげられるようにもなります。家庭をきちんとしていれば、家族が協力してくれるし、家族を通して、人というものが分かるので、家の外でも、人を見てあげられる力がつくからです。

人には誰でも、得意な事と苦手な事があることが先ほど、言われました。何かに秀でた人は、別の何かが足りなかったり、欠如していたりという事は、多いものです。例えば○○さんは、個性的で、周りの人に対して、労を労ったり、配慮する事が不足している面があることでしょう。それは○○さんの課題です。それは彼女の個性にも由来しており、それが苦手で足りない分、別のところで、秀でていて、それでお役を果たせます。

あなたの場合でしたら純粋で積極的で、行動力があり、人の感化力もあるし、お世話をする事も上手です。でも、いろいろ問題のある現実に対して、それを理解して、受け入れて、柔軟に応ずるという事で苦しみやすいです。それでも、いろいろ経ながら、鍛えられ練り上げられ、ONEを伝えていく器が、あなたの中に備わってきています。

人は誰でも家庭を背景にもっています。人を見る時に、家庭を背後に見ましょう。そうすれば人の事が更に良く感じられ、分かります。あなたは今世で、大きく成長を遂げることでしょう。それはあなたの必死の思いが、ここに来て、現れ出て、天に届きつつあるからです。

【質問4】私は、これからも神様、イエス様、信先生(ヨハネ・ペヌエル様)に全託しながら、生き続けていきます。世界中の人たちの為に、苦しい思いをしてきて下さいました事にお詫びし、感謝をさせて頂きたく思っております。そして、これからは、神様、イエス様、信先生が、喜びで満ちるように恩返しをさせて頂きたいです。その為の御祈願を明日より、私の今世の終わりまで、欠かさずに祈らせて頂きます。お祈りの仕方をお教えください。

【ソース】例えば次のように、お祈りをさせて頂きましょう。「神様、いつもありがとうございます。神様とイエス様、そしてヨハネ様が、これまで通られた愛と命の道に心より感謝をお捧げ致します」

そして、賛美をお捧げします。「これまでの私の至らなさをどうかお許しください。どうぞお清めください。癒してください。私も神様やイエス様、ヨハネ様のように、愛の道を歩んでいきたいです。今世、私が生まれてきた目的が、神様の御心に沿って、滞りなく遂げられますように。日々、奉仕の機会、カルマを果たす機会、学びの機会、恵みの機会をどうぞお与えください」

「前世からのカルマを果たし、カルマを超えて霊的成長を遂げ、囚われから脱して、心が愛の広がりをもつ事が出来ますように。ご助力、ご支援下さい。常に神と共に、主と共にありますように。今後とも何卒よろしくお守りお導き下さい」

以上が一つのモデルです。これを基本にその時の自分の心境や気持ちを付け加えたり、自分の表現に一部、変えたりして、自分にしっくり来る正直な気持ちを素直に心から吐露し、お伝えしましょう。

千日御祈願の定まった形式はありません。そもそもARIの特徴は、形式主義ではなく、心や形なきものを大切にします。形式も無視しませんが、世間の多くが形式に落ちてしまい、形で縛られて肝心の精神や命が、窮屈になったり、損なわれる事が起きているので、ARIでは、気持ちとか心を大切にしています。その時の自分に合う、しかし我流ではない、本当にしっくり来るものが、良いとみるのです。

それゆえ、千日御祈願にしても、百日御祈願にしても、自分がどのようにすると良いのかな、とみていって、その時の自分にピッタリのものにするのが、最も正直で、誠実さを表し、効果もあるのです。型にはめて、それが合わないと、辛くなってくるし、長続きしません。真心と正直さが大事です。そういう事で、千日御祈願をしよう、したい、そのように思うならば、やはり、した方が良いのです。

神様は周りの動きと一人ひとりの気持ちに、反映します。自分がこうしたい、こうした方が良いように思う。そのように思う時は、ただ自分が勝手にそのように思っているのではなく、神様が働きかけてくださって、そのように思えるのです。それゆえ、自分の中のインスピレーションや、本当の願いを叶えてあげる事が、神様に対する誠意となり、結局は生まれてきた目的を神様の御心に沿って、遂げていく事になり、周りの為にもなる、救われていく道です。

あなたは、これまで、自分を抑えてきた事に気付いています。確かにあなたは、これから自分が本当に願う事を、行うと良いのです。「自分は何を本当は、したいのだろうか。何をすると神様が最も喜んでくださるのだろうか。どうすると自分が最も活かされ、周りの為になれるのだろうか」。そのように自分に問い、本当の自分の願いを行動に移す時です。それが自分が救われていき、周りの為になる悔いのない生き方となります。

あなたは、実行力と実現力に秀でています。神様もあなたを頼りにして、頼もしく、微笑ましく思われています。自分らしく朗らかに、自分がしたい事、そして、すると良いと思える事を、肉体があるうち、充分に行いましょう。また他の人もそれぞれの人が、行うと良い事を行えるように、見てあげたり、助けてあげましょう。

リーディングを終了します。           
(ありがとうございました)
<了>