2010年10月10日

2005年をリーディングで読む。

リーディングNo.8377

質問  
2005年立春を迎え、本年の世界そして日本に関して、胎蔵界的、金剛界的観点で予測し、展望、留意点、対処法などをお教えください。 

ソース  
ずっと以前から、問題であると予告されていた2004年が過ぎ去りました。昨年2004年は、人類の文明同士の争い、地球環境の変化などが生じた、地球にとっても、人類にとっても大きな危機であった年でした。実際予告されていたとおり、人災の面でも天災の面でも大変な年となりました。

宗教間、民族・部族間の対立と争い、人心の荒廃、環境破壊、自然災害などが目立ちました。

すでに、アメリカの同時多発テロ以来、テロが各国に波及し、イラク戦争もあり、フセイン大統領を降ろしても、イラクは収まらず、むしろ自爆テロが頻発し、イラクの国は多数の犠牲を出し続け、混乱に混乱を極めています。収拾がつかなくなってしまっています。イラクばかりでなく、世界中にテロが波及しています。

また日本国内だけを見ても、人心が荒廃し、悪辣な犯罪も増え、詐欺もまかりとおり、犯罪の手口もますます巧妙になってきています。忌まわしい事件も数多く昨年だけでも起きてしまいました。

天災の面では、日本国内に10個以上の台風が上陸し、猛威を振るい多数の被害を出しました。水害と地震が目立ち、日本国内では新潟の中越地震、アメリカでは日本の台風のようなハリケーン、そして年末にはスマトラ沖大地震が起き、大津波が襲いました。それによって30万人もの方々が亡くなりました。また中国では、何10万人もの人たちが日照りと餓死、飢餓によって亡くなりました。

では、このような重大な年と見られていて、実際そのとおり大変な年になった2004年の後、今年2005年はどのような年になるのだろうか、また2005年以降は、どのように推移して行くのだろうか。多くの人たちが懸念しています。

一般的には、世紀末と言われた1998年と99年が危ない年、あるいは重大な年であると見られていました。ところが、そのように恐れられていたり、あるいは素晴らしい年の始まりになると期待されていた割りには、98年、99年には起きなかったと、ほとんどの人たちが見なし、予言は信じられないものと片づけ、そっぽを向きました。予言離れがありました。

ところが、それからほんの3、4年して、予言はやはり正しかった事が明らかになってきているのです。エドガー・ケイシーの98年、ノストラダムスの99年を多くの人たちは間違って解釈していたのです。

エドガー・ケイシーは、1998年に大異変が起きるとは述べていません。ほとんどの人たちは、そのように間違って解釈してしまっていました。

エドガー・ケイシーによって言われたのは、1998年に起きると言うのではなく、98年から大異変が徐々に始まると述べたのです。98年から長期的に見て、少しずつ起き始める。地球の大変動と人類の危機が98年を皮切りに、それ以降、何十年、何百年かけて起きるようになる、その始まりの年になるであろうとケイシーは述べたのです。

そして実際に天災の面でも、人災の面でも、その予告どおりに展開し始めているのです。またケイシーの予言より2000年近くも前に、聖書の中の黙示録で、ケイシー以上の極めて正確な予言がなされているのです。これまた黙示録の予見のとおりに、なり始めているのが見られます。

むしろ98年、99年はフェイントをかけたような形でした。実際の地球の大変動と、来るべき新惑星地球は、2004年から本格的に開始されたのです。と言うことは、2004年を過ぎても、今後、地球と人類が楽になったり、素晴らしい時代を迎えるという事は起きないことなのです。

2004年は過ぎ去りました。2005年以降の展望を見て行くことにしましょう。

テロや宗教間の争い、民族や部族間の争い、あるいは人々の間の道徳の低下、エゴイズムの増長、破壊的行為、あるいは天災の面での地震や台風、嵐、その他の自然災害、それらは2005年以降も続く事になります。

では、いつまでそのような大変な時期が続くのか。後2、3年なのか、後10年、15年ぐらい続いてしまうのか、あるいはもっと長く続いてしまうのか、いつ解決するのか。それは誰しも知りたい事です。

後2、3年では解決しないでしょう。2、30年でも止まないでしょう。後100年、200年続きます。2004年は、実は大変な時代の始まりだったのです。それゆえ、2005年、今年に入っても例えばアラブ諸国と白人のキリスト教圏が和解し、テロが無くなるというのはあり得ません。

では素晴らしい時代が訪れるというのは嘘だったのか、地球と人類は破滅するのか。そうではありません。ただ、直ぐにではなく、200~230年後ぐらいになることでしょう。当然、今、生きている人たちは全員間違いなく他界しています。もっとも、その時期に転生していく人たちは、いることでしょう。

それだけ気長にじっくり、腰を据えて取り組んで行く事が求められているのです。素晴らしい時代の到来を待ち望む人たちには、正しい信仰と忍耐と、現実を正しく見定めて、適切な対処をして行く、実際の行動とが求められてきます。神の国が、本当に実現するのは、230年後くらいになるでしょう。

これからの100年、200年は、人類にとって極めて大変な期間となる事でしょう。なぜ神は悪を許されるのか、黙認されておられるのか。それは、神の御経綸なのです。悪を容認し、行き着くところまで行き着かせます。これからもこの悪行為や災害は続きます。むしろそれらが蔓延るだけ蔓延って、それらが出し尽くされ、暴走し続け、行くところまでいって、神が初めて介入され、それらの悪の力を神のお力でもって清算し、浄化し、成長させながら、霊性に目覚めさせ、善なる力に変えていく事が、100年後くらいから行われます。

そうして200年後くらいに、予定どおりONEの時代、地球社会が到来します。このようなシナリオと、たどる経緯は黙示録の描写に記されているとおりです。これから100年、200年かけて、黙示録の内容が人類と地球の中で、たどられて行くことになるのです。神の国がこの世に実現するための必然的過程です。

しかし、それが一人ひとりとなれば、また別です。あるいは、小さな範囲の中では少しずつ素晴らしい時代や境地が実現して行く事になります。それが、地球と人類の全てに及んで、完全に良くなるのに、200年くらいを要するという意味だからです。それゆえ、あなた方の中では、解決したり、素晴らしい世界を創り上げる事は、これから2、3年の内にでも可能です。すでにほぼ実現しつつある個人や家庭やグループ、企業もあるかもしれません。しかし、それが、地球と人類の全てに及ぶまでには200年くらいを要してしまうという事です。

また単に、何もしないで200年を待っていては何ものも出来ません。そのようにしたら、200年後でなく、500年後になってしまうだけです。あるいはその前に滅びてしまう事も無いとは言えません。今からのつもりで、日々一生懸命取り組んで初めて、200年後に実現し得るということです。

その実現のために必要なことは、一人ひとりの浄化と魂の覚醒、霊的成長です。それと超作で本務を遂行し、使命を行っていくことです。そのためにARIで学び、リーディングも受けるわけです。

今の時期はまだ、魔が蔓延り支配する時期なのです。そのようなプロセスを経て、初めて神の国が実現するようになる、その必然的な過程です。

そのような物の力は人間の心の中の狭い心、エゴイズムです。他を思いやれず、他を否定し、破壊する争いを産み出す性質です。自分たちを守るために他と戦う。それを克服解消する事が、神の愛と命の性質です。善なる性質です。それが自分の中に芽生えて来るのが成長です。

後、50年、100年、150年の内に、このように悪が蔓延り、大変な時代を通過し、最終的に、天災か人災で地球と人類は危機に瀕し、一つの局面を迎える事になります。それは人災か、地球の温暖化などによる自然災害に帰因してのことかもしれません。

そして、何十億人もの死者が出て清算されます。そのような破局を迎え、浄化されます。それまでに自分の中の物の力、エゴイズム、他をやっつけ破壊する作用を克服していない人は、その時点で滅びます。地球上から淘汰されるのです。そして、物質文明に偏った科学や資本主義の限界が次第に明らかとなり、物質文明を修正する動きが出てきます。人間が次第に霊性に目覚め、その目覚めた人たちが生き残って、平和な地球社会の建設にかかり始めます。

このような預言の警告に耳を傾けて、内面的な成長と他を思いやる善なる性質を自分の中に作り上げて、利他的な愛と奉仕を周りに実践して行った者達は、淘汰されず、生き残り、そのような進化した人たちによって200年後くらいにはONEの世界、宗教と科学と政治経済とが統合される素晴らしい神の国、地球社会が到来します。これが神の御経綸であり、大まかなシナリオなのです。それは黙示録でも預言されていることです。

さて、2005年からの3年、5年、10年を展望してみましょう。

アメリカや日本や中国などは経済的に発展し、今年からの数年はほぼ順調で、経済面は発展し続けます。しかしながら一方では、貧富の格差が今以上に激しくなって生きづらくもなります。貧富の差が激しくなれば、その分社会不安が生じ、犯罪も増えます。年金や福祉の問題も出てきます。

今年からの3年、5年、10年は、また世界の宗教間、民族や部族間の争いやテロがもっと広がり、波及し、激化して行きます。特に、イスラム諸国とキリスト教諸国との争いとテロは他の国々にまで及びます。そのような世界の宗教間、あるいは民族、部族間の争いやテロは、今年、日本にも起きる可能性があります。イスラムもキリスト教も、自分だけが良ければ他は壊れてもいいという、魔性を帯びて争っています。

では、天災の方はどうでしょう。自然環境はますます悪化して行きます。台風や嵐、大雨、異常気象、地震などと共に地球の温暖化、海水の汚染、大気汚染などによって、穀物が被害を受け、食糧不足が深刻になります。今年から本格的な食糧不足が始まります。今年から徐々に食糧問題が取り上げられ、世界各国で会議が開催されるようになります。日本でも遅まきながら、国や関連機関が乗り出し、対策を講ずるようになるでしょう。

これからの時代の課題を図式化すると、心・霊の軽視と物・お金の重視→エネルギー浪費→自然破壊→異常気象と天災・自然災害→人口増加もあって食料不足→飢餓。また、霊・魂・心の否定→道徳低下→犯罪・殺人。宗教や民族の対立→テロ。

人災にしても天災にしても、無くなるどころか深刻になり増えて行く流れですが、しかし、その分目覚めやすいとも言えます。その意味で唯物的で、心が荒放題になる人たちは、唯物的な科学文明、資本主義体制でこのまま暴走しますが、少しずつ、その限界や弊害を感じる人たちが心や霊、生命、本当の愛に目覚める動きも、その分活発にはなって行きます。直ぐには拡がりませんが、このままではダメだという事に少しずつ気づき、深刻なる人たちが心や霊の大切さに目覚めさせる事も見られて行くようになります。

一人ひとりが神と自分に正直になり、魂や霊に目覚め、人や自然に思いやりを示し、人や自然と調和し、周囲と共存する事の大切さを認識するようになります。自分に与えられた本務や今就いている仕事を通して、人や自然の役に立つよう一生懸命働き、その中で成長を遂げ、自分の周りの人や、人や自然や社会を包み込めるほどに大きく魂が目覚め、成長を遂げられる。それによって他と共存し、他をサポート出来る人にまで高まって行きます。それがこれまでの宗教の弊害を乗り越える、本当の人類の向かうべき道なのです。

転生とカルマの真実、神の存在と御心に気づき、霊界との共存、人々や社会との調和、自然との共生などの大切さに目が見開かれてきます。

そのような事に気づいた人たち、ARIでONEと呼んでいる方向、性質に気づいて、それを求め、実現して行こうとする人たちが、少しずつですが、あちこちに見られるようになっても来ます。

そのような努力はたとえ微力なものでもかけがえがなく、根本神に喜ばれ尊ばれます。そのような事をこそ大切に進んで行きましょう。

そうする事によって、まずは自分自身が、続いて、自分の家族や愛する大切な人たちが、さらには縁のある友人や知人が、自分たちの属しているグループや団体や会社が、利他的な善の性質、他と調和し共存し、他をやっつけない、争わない、神の性質を帯びるようになって来ます。そのようにして周りに良いものをもたらして行くようにするのです。

それによって少なくとも、自分や自分に繋がりのある人たちには、これからの大変な時代にあっても、それらが及ばなくなります。そして、それが次第に力を増し、周りに伝播して行って、それが優勢になった時、流れが徐々に代わり、最終的にそれが全てに及んで、地球と人類の問題が解決し、神の国が地上にも実現するようになるのです。

まずは、自分から始まり、自分の周りにそれが及ぶように、そして互いに分かり合い、助け合い、協力し合って、それが少しでも周りに広範囲に及んで行くようにする工夫と努力を止めない事です。自分や愛する人、家族や友人、知人を守る手だてとはそのような事です。

お互いに思いやりのある人に成長すれば、魂に目覚めることができます。そのような霊性に目覚めた人が、生存する価値を認められ、生き残り、地球人類社会を実現することができるのです。

地球と人類の全体規模では、これから大変な時代が続きますが、このようにする事で、まずは自分や自分の周りを良い意味で守り、周りに良い影響を与えて行く側の存在になれます。

恐れさせたり、威嚇するためにこのような予言をしたのではありません。むしろ、心して臨み、ますます正しい信仰を持って祈り、自分が気をしっかり保って、これからの大変な時代を生き抜いて行けるためにです。またこのような時だからこそ、使命感が芽生え、やるべき事や取り組むべき事がある事を知って、やり甲斐をもって取り組める、そのような時代でもあるのです。

今年は、このように経済的には安定していますが、貧富の差が著しくなったり、精神的には唯物的な人と、心や霊を重んじる人との差も激しくなる年ではあります。物や資本主義体制の方に向かう、そのような科学や風潮に流されて進んで行くのか、それともこれでハッと気づいて、去年の災害や犠牲から学んで、正しい方向付けを取るか、その別れの年、お試しの年が本年です。

全て、人は自分の周りは自分が創り出しています。その意味で、自分が清まりしっかりしてくれば、自分の周りは良い世界に創れるのです。それは、各人の責任でさえあります。

世界の他の所に住んでいる人の事もお祈りし、直接手助けできなくてもお祈りでサポートしたり、周りに対して奉仕の心で、出来る事を精一杯果たして行くようにしましょう。

時代状況上、カルマを果たし、成長するチャンスが訪れています。今年もそのような事でしっかり精進し、前向きに励み続けましょう。

リーディングを終了します。

(ありがとうございました)

<了>