2014年4月14日

カルマは表れ出ることでエネルギーが消費され、終えられる場合がほとんどです。


2011.5.14 パーソナル・リーディング No.11744

【質問1】昨年8月下旬から始まった今回のうつによる試練は、浅野先生のリーディング、そして代行ご祈願、更にフォローアップセッションなどの強力なお力添えなしには、到底潜り抜けられない大きなものでした。神さま、先生、本当にありがとうございました。夢やできごとを通しても、たくさんの気付きとお導きを頂き、環境も準備万端、整えて頂いており、自分自身も心から〝浄化〟を望んでいたことも夢ジャーナルを読み返すことで知りました。4月末で一応の治まりを頂き、これまでの苦しい日々が、本当に必要でありがたいものであった、と宝物に思えます。更なるお導きとお励ましを賜りたく存じます。

【ソース】カルマは、基本的に魂のエネルギーとして人間の中に留まっているものであるため、表れ出ることで初めて解ける性質があります。表れ出るとは、態度や行動に移したり、口で話したり、ということで人間が引き起こす出来事のことです。

もう一方の側からすると、体験ということになりますが、本人としても体験になります。そのようにして、人間には心があるので、心を使い、行動することでカルマが蓄積され、残ります。そうすると、それが神様の働きかけで吐き出されるようになって、お互いにカルマを果たし合い、それで解けていくプロセスを辿ります。

鬱などの症状も、その一つの表れとして生じます。カルマは表れ出ることでエネルギーが消費され、解消して落ち着き、終えられる場合がほとんどです。よほど悟りを開いて、心の中に潜在するエネルギーをその段階で転換したり昇華するということも、まったく無いとは言えませんが、法則の原則からすると、出来事が起きるという形で体験させられて、エネルギーが消費され、次第に収まっていくのです。

生き方そのものの中でカルマが果たされ、エネルギーが消費される。人生は、カルマのエネルギーが表れ出て、解消していくプロセスといっても過言ではありません。そして、今回、生まれさせた一番元にあるカルマが果たされた時点で、他界するのが人間です。あるいは、大きな主だったカルマが果たされて、まだ生命力が残されていたり、するべきことや学びが残されていると、その後、安らかに生き続けて、穏やかに他界するということもあります。

あなたの場合も鬱ということで、前世からの大きなカルマが表れ出て、そして少しずつ鬱を体験しながら鬱をもたらしているカルマのエネルギーが消費され、8ヵ月ほど続いて漸くエネルギーが消費されて心も落ち着き、収まってきたのです。

このように、カルマは、表れ出ないと解けないものです。だから、事象を受け止め、囚われないこと。そのような道理を知って、起きることを拒否したり、抑えたりせずに、そういうものだと見なして受け入れ、体感しながら一定期間、それを通り抜けることで、元にあるカルマが少しずつ消費され、それに伴い、現状も心も収まってくるものです。

病気の全てとは言いませんが、病気の大半が、やはりカルマによって生じているのです。カルマが解けるためには、ある一定期間それを体験し、身に受けないと、終えられない場合が多いです。カルマの分量によって、どのくらい期間がかかるかが規定されます。

あなたの場合でしたら、今回の鬱は8ヵ月ほどの期間を鬱という状態を体験して、身に受けることで徐々に徐々に消費されていったのです。しかし、ただ放っておけばいいということではなく、まずこのような教えを聞いて法則や道理を理解し、心掛けや態勢ができて受け止めると解けやすいし、気持ち的にも楽です。確信が持てて、迷わなくなるからです。

また、ただ身に受けて解けるのを待つというだけでなく、勿論、治療とかケアはするとよいし、何より自らお祈りをするといいのです。あなたも千日ご祈願ということでずっと自ら続けています。また一方、ご縁のあるARIの後押しで、リーディングや、代行ご祈願や、フォローアップセッションが助けになったということを自分で実感しています。

心の病の多くは、次のような手立てで治ります。一点目は、祈りです。自分も祈るし、代行ご祈願のような形で後押しもしていただく。二点目は、体験して通り抜けていくということです。先ほどの説明の通りです。事を理解し、受け止めて体験して、ある一定期間それを嫌でも、辛くても、不本意でも、ある一定期間そういう状態を身に受けて、味わっていくことで消費されるのがカルマです。

このように二点目は、体験です。カルマが解けるのには、地道な根気がいるのです。何をどうするという対策とか対処以前に、とにかく身に受けて、それを一通り味わわないと解けないものがあるのです。その意味で、カルマを果たすのは地道なものなのです。生きることで初めて、解けていきます。味わうことで初めて、消費されていきます。

三点目は、愛情です。自分で自分に愛を注ぐ。労ってあげる。また、周りの人から本当に愛をもらって、その愛や励ましや労りで治っていくのです。

四点目は、治療です。エネルギー調整など、気のバランスを図ったり、気の巡りをよくしたりする。あなたには、鍼治療はあまり合わなかったようですが、整体であるとか、指圧や、人によってはお灸、マッサージ、気功、丹田呼吸、いろいろありえます。カイロプラクティックもあります。そういった、エネルギーや気の調整ということが効果的です。

そして、最後に見落とせない大事なことは、生き甲斐や喜びや楽しみです。人間は単に、存在しているだけではありません。生き甲斐や目標、やり甲斐というのが大事です。人生にも立ち直るにも、前向きなものが必要なのです。今、辛いとか、過去にどういうことがあったとか、それに対して対処するというだけでは後ろ向きであり、それだけではなかなか治らないのです。

それよりも、その一方でこれからの楽しみとか、やり甲斐とか、希望が感じられるようにする。そして、その見通しが立ってポジションが得られ、自分が活かされて周りの役に立ち、面目を施せる。自己実現がなされていく。それが、何よりの薬です。そうすると、過去どんなことがあっても、辛いことがあった、失敗した、そういうことがあっても、それは過去のことであり、今から未来にかけては上手くいっているし、自己実現を遂げつつあるならば、過去はむしろ懐かしい思い出になるのです。失敗や、悲しみや、挫折も含めて。

ところが、今、上手くいっておらず、将来の見通しも立っていないと、過去の失敗が気になり、後悔するのです。懐かしい思い出とはとても思えません。「あの時、ああいうふうになったから、今、こうだ」、というわけです。しかし、現状が上手くいくようになれば、過去のことは後悔しなくなります。

鬱ということに関しても、ただ治そうというばかりでなく、自分のこれからの楽しみ、慰め、さらに目標というものを持ちましょう。それが、自分自身にとっても、周りにとっても、健全で良いものならば、自分の奥深い意識も納得し、安心し、喜べます。人間には、内なる良心がありますから、自分だけがいい目を見るとか、人に優るとか、そういうことはどこかに咎めが出るので、達成されても不安が残ったり、良心の呵責が湧きます。

それゆえ、神様にも喜ばれる自分に応じた健全な目標や生き甲斐を持って、無理なく前向きに励みましょう。今世が終わっても霊界があり、来世もあるならば、それを想定して長い目で今世の目的や、やり甲斐を見出したり、作り出したり、現状を見直して調整していきましょう。

例えば長女の○子さんのオープンしたお店を一緒に行っていくのが楽しみだ。やり甲斐がある。あるいは、自分を清めてさらに育成し、これまで学んできたことを周りにも伝え、ARIの浜松講演会でさらに素晴らしい場を作っていきたい。それが目標であり、楽しみだ。他にもあることでしょう。ちょっとしたささやかな楽しみややり甲斐を持って、それを張り合いにしたり、それが少しずつ叶っていくのを感謝したり、励みにすると良いのです。

自分で自分を誉めたり、自分の労を労ってあげるのも効果的です。人に誉められたり、評価されたり、労を労われたら、素直に喜び、受け入れましょう。しかし、それが人から来ない場合も、恨みがましく思わず、そういう時は自分で自分を認め、自分で自分を誉めてあげればいいのです。そうすれば、他の人がどういうふうに出てきても、それに左右されず、主体的に自分で自分を治めて生きていけます。

出来事が起きたり、鬱を体験したりした場合、道理を悟ってその状態に囚われないということ。つまり、「空」という真理ですが、同時に体験からレッスンを学んで成長したり、自分を浄化したり、整え調整すること。その両方の兼ね合いが掴めれば、上手くいきます。これからも無理をせず、無心になって自分に合ったお祈りを続けていきましょう。また、現実に楽しみややり甲斐を見出して対応していけば、その一方の大変なこともこなしていけることでしょう。

夢の中で表れたのは、イエス様です。また、家族との別れを夢の中で体験して辛い思いをしたのは、実際に日本の前世であったことです。しかし、それもほぼ解けました。

【質問2】義母、*****(1903.3**生~2004.3.**他界)の7回忌供養の代行ご祈願を3月1日より5月末まで行って頂いており、いつもありがとうございます。霊界での***お母さんは、11月の頃より解放され、柔軟になっておられますか?どうかそうでありますように・・・!母からのメッセージがございましたらよろしくお願い申し上げます。

【ソース】まだ、亡くなられて数年しかたっていませんが、順調にきています。あなたに対しては、次のようなメッセージを伝えたがっています。

「ありがとね。おかげで随分楽になったよ。感謝しているよ。あなたもそちらの世界で、家族を大事にしておくれよ。自分も無理をしないようにね。私は、こちらのあの世の領域でやっていけそうだから、もう心配はいらないよ。でも、気遣って労を労ってくれるのは助かるから、正直お祈りはしてくれると助かるよ」。このような思いを伝えたがっています。

本人は長命で、往生を遂げられました。頑固で生命力が旺盛でしたが、素直で真っ直ぐな心の人でした。自分の思いや遣り方を通すところがあり、譲らない傾向の人でしたが、真っ正直で、他の人に対して面倒見も良い人でした。気丈で、真っ直ぐな性格の人でした。霊界に行って、迷わず、怯まず、真っ直ぐに前に進んで行きました。次第に反省させられたり、柔軟にもなってきています。

あなたのお祈りや代行ご祈願は、大いに効いています。効果があり、ちゃんと届いています。やはり、お祈りや供養は、すればしただけのことはあるのです。今、順調にいっている家でも、油断していると、いろいろ困った事態が起きてくることがあります。いつでも周りを配慮して、素直で学んで成長し続け、神様の大きな愛のお心に沿って生かされて生きていくようにすれば、子孫にも恵まれ、保障されます。

神様は、そのようにお互いに成り立ち、共存共栄を図ることを望んでおられます。**家もあなたが嫁に入って、ARIで学んだONEの教えと精神をぜひ活かし、子孫にもONEの考え方や生き方を伝えて、**家が本当の意味で繁栄し、安泰になるようにしましょう。

あなたもよく鬱を受け止め、それを肯定的に捉えられるまでに成長しました。ともかくも、諦めず、挫けず、工夫しながら努力し、取り組んでいれば、どんな難事でもいつかは乗り越えられるものなのです。それが貴重な体験で、自分の自信になります。そうすると自分が確立し、次に向かっていけるので、多くの周りの人を導いたり、見てあげたりできる人になれます。力がついてくるのです。あなたにもそのようなものが備わってきています。そうすると、自分のもともとの性格や能力も、今まで以上に活かされるようになっているものです。

【質問3】もともと、前世がとても気になり、何度もくり返しリーディングで前世のことをお尋ねしてきた私です。そのような気持ちも大切にした方が良いと「前世想起」にもありましたので、この機会に、改めてお明かし頂ける前世や、修正される前世などございましたら、とお伺い申し上げます。

【ソース】グループによる生まれ変わりと、一言で言っても、また、その家族や友達や仲間達の中で、少しずつ異なっているものです。あなたの場合でしたら、もっとも影響力が強い前世は、イスラエルの統一王国時代のものです。

サウル王の統治の末期からダビデ王の時代の後半期まで生きていました。ただ単にダビデ王の時代に生きていただけでなく、ダビデ王に非常に近い位置にいました。家族であり、仲間の一人でした。宮廷に仕え、自分の部屋も与えられて落ち着いて過ごしていました。仕えていたといっても奴隷ではなく、ちゃんと自分のゆったり寛いで過ごせる部屋も持っていて、過ごすことができていました。

むしろ、寂しいくらいでした。自分のスペースを与えられていたけれども、周りの人たちとの一体感があまり無く、隔離されたような感じがしていたのです。「自分の場を保障され、ゆったり安心して過ごせるのはありがたいけれども、ちょっと寂しい。何か引き離されている感じだ」。時に「自分は忘れ去られ、見放されているのでは」、という思いさえ抱いていました。

あなたは、尊重され、場所をちゃんとあてがわれていたのですが、自分では「ありがたい」という思いと、「物足りない」という思いと、両方味わっていました。そこで、ありがたいという思いとともに、孤独感を抱き、複雑な心境になりました。勿論、いつも一人で部屋にいたのではなく、実際に隔離されていたのでもなく、時々は宮廷に出て、他の者たちとも話しをしたり、食事をしたりしました。しかし、基本的に自分の部屋で過ごすことが多かったので、何か遠くに置かれている感じがしていました。

それでたまに周りの人たちと会うと、気兼ねをしてしまい、自分だけが浮いたような感じをして、不安になったり、周りからどのように思われているのか気になりました。安全だったのですが物足りなく、孤独感と寂しさを味わった人生を送りました。宮廷の中や外で、どういうことが起きているかをある程度は知っていました。しかし、直接目撃したことはほとんどなく、周りの人から聞き知らされた程度でした。自分の存在価値をあまり感じられませんでした。「自分の人生は何なのだろう。生き甲斐は何なのだろう」と、しばしば一人で思っていました。

王は、あなたを励ましてくれたり、あなたを大切にしてくれましたが、あなたは王にも遠慮して、自分の本心の気持ちや願いを伝えることはできませんでした。

二番目に影響の大きい前世は、日本の飛鳥時代のものです。奈良に住んでいました。周りの人間関係を気遣い、そわそわしていたり、あたふたして過ごしていました。そこでも宮廷の周辺に位置して、周りの動きを気遣い、人を観察し、何とか合わせようと一生懸命でした。そわそわしたり、落ち込んだり、安心して喜んだりしました。

三番目に影響力の大きい前世は、スペインのものです。スペインでは、なかなか明るく張り切って、やり手のシスターの一人でした。あなたの前世の中では、明るく活気に富み、周りの仲間達を世話し、時に在家の信者の人たちにも応対し、教えを説き聞かせたり、悩み事を聞いてあげたりして、神様のおられることやありがたさを伝えました。リーダーシップも取れる女性でした。行動的でしたが、ややあわてんぼうでそそっかしく、早とちりをしてへまをすることもありました。しかし、明るく活発で、周りから愛され、頼られていました。

次に影響力のある前世は、日本の平安時代から鎌倉時代にかけてのものです。あなたは、大人しく、じっと周りを観察し、行動し、対処する人でした。行動力はあり、「こうだ」と思うと許される範囲で出向きました。人を助けたり、世話をしたり、救出することがよくできました。

次に影響力の大きい前世は、紀元1世紀のローマ帝国のものです。初期のキリスト教の伝道期でした。イエス様に近づきたい思いがあるのと、恐れ多いという気持ちとが自分の中で交錯して、どのように行動したらよいのか不自然でぎこちなくなる人でした。気持ちとしては、イエス様のところに馳せ参じたいけれども、恐れ多くて自分のような人間がそれをしてはならないと思っていました。

それでもイエス様の説法に何度か立会い、耳にし、感銘を受けて、印象に深く留まりました。自分で自分の価値を認めることが難しい人でした。自信も多少ありましたが、自分の価値に対する疑いやためらいもありました。しかし、周りから励まされ、自分でも教えを学んで、次第に確信を持てるようになりました。

イエス様とは直接、関わることはできませんでしたが、聖母マリア様とは、周りの人たちの導きや助けによって直接関わらせて頂く機会が訪れました。それは、使徒ヨハネや周りの人たちとのご縁においてです。そのようにして、後半期はとても充実し、マリア様のことも見送り、貴重な体験を頂けました。ヨハネ共同体の一員として学んで過ごし、教えを反芻し、自分の魂に言い聞かせて人生を全うしました。

以上が、あなたの主だった前世です。他にもありますが、現時点において、ヨハネリーディングを通して知らされるべきものは、以上の情報です。後になって知らされることも起きてくるでしょう。また、自分の中で体験を通して、あるいは夢を通して必要とあらば、気付かされていくことでしょう。

分かったらお祈りし、カルマが解けて自分が活かされ、神様のお心に沿った人生を送れるようにしていけば、知らされた前世が一つ一つこなされ、それによって次の扉が開かれ、さらに必要なことは知らされて導き育てられていくことでしょう。知らされたことは、たまたま知らされたのではなく、知る必要があったと見なし、知らされたことを解消し、また応用して現実の人生に反映させていくことです。それによって、さらなる導きや情報が与えられていくことでしょう。
リーディングを終了します。

(ありがとうございました)
<了>