2012年7月17日

特性や役目とカルマとを、完全に二分する事は、人間の場合出来にくいのです。


2008.6.4 リーディングNo.10580


【質問1】:○○○○○(1969年○○月○日、神奈川県○○市生まれ)との関係についてお伺いします。彼女と私との間において、何か前世での関係やカルマ、神の意図がありましたら教えてください。またこれから私は彼女とどのような姿勢で関わっていけばよいか、アドバイスを下さい。


【ソース】あなた自身は前世として、アトランティス、古代エジプト、イスラエル、ギリシャ、インド、そして日本と生まれ変わってきています。それらの地域での滞在が、あなたの主な前世です。それ以外でも、あなたは生まれ変わっていますが、主だったものは、今列挙された所です。それらのうち、その女性とご縁があったのは、ギリシャ、すなわちローマ帝国でのものです。


あなたはどの前世でも、大抵の場合、手堅くて、堅実で、厳格な男性でした。また世話好きで、困った人に関わるのが特徴でした。困っている人とか、助けを求めている人とか、問題のある人とかに、あなたは関与して、面倒を見たり、相談相手に乗る事が多かったのです。そのようなあなたの特性は今でもあります。それがその女性を招き寄せたのです。その点で、前世の時と今世とで共通しています。


それは必ずしも、あなたの課題とは言えませんが、あなたの特徴にはそれがあるので、あなたがその自分の特性と役目を自覚し、その女性自身も自分の弱点やカルマ的傾向を解消しない限りは、生まれ変わっても、また、関わる可能性は残しています。


あなた自身は前世で自立している人でしたが、困っていたり弱っている人を見過ごせず、世話好きで、関わっていきました。また相手に惹かれるものがあると、それもあなたが関わっていく一つの要因になりました。その2つのあなたの傾向が、前世でも今世でも、その人と自分を結ばせる事になったのです。


もし、単に相手を助けようという、客観的なスタンスだけならば、それ以上、深入りする事はなかったことでしょう。しかし、それだけでないものが、あなたの願いや人間としての意図にはあったので、その結果、一人の子供が生まれてくる事になったのです。それがあなたの特性や役目に付随する弱点やカルマです。


特性や役目とカルマとを、完全に二分する事は、人間の場合出来にくいのです。ほとんどの人は両方が一つに絡んで、物事が起きるからです。相談は相談、愛情面は愛情面と言うように、切り分けられないのが人間の性(さが)です。あなたは他の事では割り切って、二分する事が出来る方でしたが、その女性自身の持つ魅力とか、カルマ的な傾向にも促されて、関与する事になりました。


その女性は、根は優しく、敏感です。淋しがりの所があり、また、見栄っ張りな所もあります。最初から自分で意図したわけではなく、気付いてみたら、結果として、それぞれの男性との間に子供を孕(はら)む事になって、今度は三人目を産もうとしているのです。


彼女自身からすると、気付いたらそうなってしまっていただけですが、しかし、事実としてそのようになったというところに、やはり、単になってしまったという事では片付けられないものが、その女性にはあります。そしてあなたも、そのような女性に関与する事が事実として起きたのです。


あなたはどの前世でも、とにかく世話好きで、また辛抱強く関わり、話を聞いてあげたり、いろいろと言ってあげたりしてきました。あなたがそのように見てあげたうちの一人です。他の人とは、それ以上の関わりは出来なかったのですが、その人とは関わりが生じました。それはあなた自身の弱点と、その女性の持っているカルマ的な課題とが合致した事から生じました。


起きた事から学んで改善し、成長を遂げ、以前の事から脱却する、つまり学習出来るタイプと、あまり起きた事を反省して学び取って、脱却することがしにくいタイプとが人間にはいるものです。学習できない人は、習得されずに、繰り返しがちです。その女性には、その弱点があります。


あなたは相手の為になってあげようという想いと、相手との関わりで、自分もその女性と関わってみたいという、個人的な興味や願いとが、一緒くたになって、その人と関わったので、自分でも困る事になりました。それがあなたの、その女性と関わって痛手を被って得た教訓です。


完全にサポートする事に徹せられれば、展開も変わっていたかもしれません。しかし、その女性には、そのような福徳や、まだ機が熟しているという所までのものがなかった事もあって、あなた自身もつい、その女性のカルマ的傾向に従って、今世でも前世の時と同じような事が繰り返されました。


前世で、その女性が悪い人だったという事ではありません。悪いと言うより、弱い人でした。でも性格的には強情でした。自負心や弱さと、自分で自覚できない面とが一つになって、その女性特有の動きを取らせています。特に霊障という事ではなく、彼女自身の前世からのカルマと弱点です。実際、その証拠に、あなたとだけそうなったのでなく、今度で三人目です。今度でも収まるとは言い切れません。


基本的に、その女性の持つ課題です。その女性の持つ課題に、あなたは接点が出来て、関わってしまいました。それはあなたの方の課題でもあるのですが、しかしあなたは、何処かでそれを予感してもいました。そのような代償を払ってでも、その女性と関わったり、その女性が立ち直ったり、目覚めて蘇生する事を、あなたは求めて身を投じたのです。


あなたはそのような、思い切った犠牲的な献身、賭けに出る部分があります。あなたは大抵の事には慎重で、無難なものを選ぶ人ですが、時々羽目を外したように、極端に行き過ぎる事があります。普段は慎重で、キチンとして、抑え気味の分、何処かでタガが外れる所があります。


後の質問とも関連しますが、あなたは前世で厳格で、時に厳しく、真面目で、融通が利きにくい、形式ぶった人でした。しかし冷たくはなく、人情味に富み、濃い感じの人でした。味わい深い人でした。その女性の方は軽い感じでした。相手を自分の魅力に惹き付けました。あなたはその時も相談に乗ってあげて、そしてなんとかしてあげたいという思いがありました。


あなたは監督官だった事が多かったです。人の世話とか、人事管理などを、あなたは数多く手掛けてきました。人間の悩みや、困った事に関与して、関わりやすいというのが、あなたの特徴です。また、それが上手いところがあります。ローマ帝国の時代も、そのようにして相談に乗って見てあげましたが、その女性は更生したり、改めたりする事はありませんでした。あなたは少々自信をなくし、動揺しました。自分は何だったんだろうかと感じたのです。


あなたは人の力になってあげたいという思いを持っています。人生をアッサリ生きる事を、あなたは望んでいません。あなたはしばしば考える人として生きぬきました。あなたは真面目で、正義の味方といった感じの人でした。時に味わい深く、時にぶっきらぼうな人でした。人を突き放す時もありました。その女性は確かに、いかにも困っていて、何とかして欲しいというものを発していました。


あなたはローマ帝国の前世で、哲学に興味を持っていました。また人を更生させ、まっとうな人間にさせる事を自分の役目だと感じて生きていました。道徳哲学や人間を更生させる事に、あなたは関心がありました。


また、日本の鎌倉時代の前世で、あなたはやり手で、いろんな事を知っている人でした。鎌倉幕府のご用立ての為に動く事もしました。あなたは顔が広く、知識も豊富で、武士、商人、一般の庶民に至るまで、幅広い層の人達と顔見知りで、ある程度顔利きでした。


あなたは計らってあげる事をするのが生き甲斐でした。その女性は生活に困って、あなたの前に現れました。それであなたは、日本の鎌倉時代の前世でも、その女性のために何とかしてあげねばならないと感じました。一時は夫婦でもありました。それは今世でも、短期間ながら、辿り直されたのです。


日本の中世の時代は、現代のように、役所に婚姻届を出すとか、正式に登録するという事はありませんでした。その為、ある期間夫婦として同居する事は、昔の日本ではごくありふれた事だったのです。あなたはいろんな人を引き取って、見てあげる事もしました。今で言う施設を経営している人のようです。あなたは困った人を引き取って養う事に、誇りと生き甲斐さえ感じていました。


あなたは普段はものの道理を重んじますが、あなたの弱点は情に脆(もろ)いところです。人情に流されやすくて、本当の愛と感情的な愛情との識別が出来にくいのです。真に相手の為になるかどうかを見定め、そして自分の事の中で、どんな気持ちが動いて、どうしようとしているのかも熟知すれば、自分を統御でき、真に相手をサポートする事が出来、自分が巻き込まれる事は起きません。


さて、これからのその女性との関わり方ですが、予定通り行くと、3人目の子供を出産し、その子のお父さんと夫婦になる事でしょう。そうするとあなたは、ある程度、距離を取らざるを得ません。たとえ自分の子供がいても、入りにくくなります。もちろん、あなた自身も、入り込む気は、もはや持っておらず、しかし、自分の責任や手前上、困った時は何とか見てあげたいという思いはあります。


しかし、自分が思っているよりは、関わらない方が良さそうです。あなたが思っている思いは少しですが、それすらも多いということです。本当にその子、つまりあなたとの間の子、2番目の子に関して、父親として将来会う必要がある時に限って会う、あるいは連絡を取る程度で十分です。


つまり、そのお母さんとあなたは、ほとんど会う必要がもはやなく、もし、関わる必要があるとしたら、2番目の子、女の子とです。しかも、もっと時が経過してからです。


彼女自身とは、会わない方が良いかもしれません。あなたが出ると、事が複雑になったり、難しくなりそうです。あなたは善意を、確かに持っている人なのですが、善意がプラスに作用するとは限りません。そこが人間世界の難しいところです。あの世では、善意は善意の通り作用するし、悪意は悪意の通り作用するのですが、この世はそうでもありません。




【質問2】子供達(○○○2001年○月○○日○○市生まれ。○○○2003年○月○○日○○市生まれ)との関係ついてお伺いします。子供達と私の間において、前世での関係やカルマ、神の意図がありましたらお教えください。また、子供達の魂の傾向性や、これから私は子供達とどのような姿勢で関わっていけばいいか、アドバイスを下さい。


【ソース】二番目の女の子は、前世で、あなたの実の娘でした。長女の方は、鎌倉時代にあなたが引き取って見てあげた子供でした。長女は力強く、負けず嫌いな性格です。何でも一番でないと気が済まず、リーダー格です。仕切りたがるところがあります。あるいは目立ちたがりのところがあります。情熱的で、勘が鋭いです。周りに対する影響力があり、周りを巻き込みながら進んでいくことでしょう。


それらの性格は、その子の両親、つまり彼女とその子の実のお父さんとの性格がミックスして表れたものです。もちろん、直接には、本人自身の前世に由来していますが、表面的には、その子自身の今世の両親の性格がミックスして表れ出たものです。音楽や文学の才能があります。歴史や哲学に興味を持つことでしょう。


2番目の女の子について見るならば、なかなか利発で気が利き、愛想が良いです。しかし内面的には懐疑的で、否定的で、投げやりの部分があります。どこか冷めて、諦めてしまっている部分があります。しかし、わからない人に対しては、よく教えてあげる面倒見の良さがあり、その辺りは父親のあなたに似ています。また、精神的、霊的なことにも興味を持つようになることでしょう。


言葉選びが上手です。判断力があります。手際良さもあります。ハキハキして、人に説明するのが上手です。教育関係に適性があります。しかし、教師になるとは限りません。世話好きで、考えが明快なので、どういう形ででも教えたり、人に説明するのが上手になるということです。芸術も、ある程度愛好します。しかし、普遍的な真理や哲学的な事に、一番興味を持ちそうです。


普通のものでは飽きたらず、真実を求めていくでしょう。その辺りは、あなたに似ています。器用で愛想が良いのは、お母さんに似ています。女性らしいところ、しかし中性的なところもあります。女性らしいところはお母さんに似ていますが、サッパリして中性的なのは、あなたの傾向も入っているからです。キッパリとした性格の子です。


その子供達2人は、日本の前世の影響が強いです。一方、あなたや彼女の方は、外国の前世の影響の方が強いです。子供達2人は正直なところ、それ程際だった人生を送るようには捉えられません。むしろ自分を控えながら、静かに生きていく方を選ぶことが予感されます。


【質問3】前世において、私はどのような結婚、子育て、家庭作りをしてきたのか、お教えください。また、家庭のカルマの解消に向けて、私は今後どのような姿勢で取り組んでいけばよいか、アドバイスを下さい。


【ソース】あなたは前世で家庭縁が薄かったです。いかにも家庭的で、マイホームパパだった時は、前世で非常に少なかったです。生まれ変わりはたくさんあるので、全部の前世でそうだったとまでは言いません。しかし特徴としては、あなたは家庭縁が薄くて、直接の血の繋がりの人とか、夫婦というものを超えて、いろんな人と関わり、その時困った人を見てあげる。そのようにして生きていったパターンです。


その時その時で生きていくという、極めて割り切って、実際的な生き方をとっていた人です。自分の身内だけ可愛がるということは少なかったです。むしろ家の外に、あなたの関心は向いていました。


また、家で厳格でした。また、家であっさりしていました。家の外では世話好きで、いろんな人に関わっていこうとしていました。普通の家庭を持って、平凡に、それだけで終わらせたことは少なかったです。家庭と、それ以外の人間関係との境目が曖昧でした。時には取って替えられました。身内は、あまり愛情に恵まれませんでした。


また、特徴として、自分自身が生まれ育った環境で愛情が薄く、十分に愛を注がれずに、あなたは成長していきました。その為、甘える事を知らず、人に頼らず、じっと悲しみも辛さも堪えて、大人びた子供として成長していきました。泣いたり、騒ぎ立てたりする事は少ない人になりました。そして困っている人に惹かれ、何とか関わってみてあげたいという想いを抱く人になりました。


性格的に、弁護人のようでした。前世で弁護士先生だった事はほとんどありませんが、弁護人を務めた事は数知れずありました。人生の中の人情の面、義理人情に、あなたは深く関与しました。家庭よりも、そのような事にあなたは自分を向けていきました。一つの平凡な家庭を作って、それで収まる事が少なかったです。


あなたは平凡な人には惹かれない傾向があります。一種独特のものを持っている人に惹かれて関与していきます。普通の人は取るに足らず、また自分がわざわざ関わる必要がないと捉えている節があります。また前世で、人が悪ふざけをしたり、冗談を言ったり、軽く行動したりしていることに、むきになって怒った事もありました。


あなたは人生についてずっと考えて生まれ変わってきました。自分はどのようにして人の役に立てるのだろうと、あなたはその事を考えてきました。その意味で、とても真面目で、立派な性格の人なのです。ただ、それが家庭に反映して活かされたかとなると疑問です。自分の目の届く範囲で困った人に、真っ先にあなたは関心が向かったからです。自分の子供を得て、本当の愛情を体験し、人並みの気持ちがわかる人になることが必要です。


ただ、あなたは苦労や屈折した想いを厭(いと)いません。あなたには粘り強さがあるのです。それがないと物足りないと感ずる程です。今世で可能な、自分に相応しい、家庭での学びや環境は何かと問いかけ、それを模索し、体験していきましょう。


【質問4】神の目から見て、私に必要なアドバイスがあればお教えください。


【ソース】あなたは前世で相手の人を言いくるめるように話したり、説得したり、黙っている人に対してもじっと意識を凝らして感じ取ったりしていました。あなたに意識を置くと、誰かを相手にあなたが一生懸命関わって、話したり説得したり、相手の気持ちを汲んで、何とか応じてあげようとしている光景が、いくつも浮かんでくるのです。それはあなたに相応しいシーンです。


数知れず、いろんな相手と、あなたはそのように生まれ変わりながらしてきています。それらによって助かった人達もいました。また、それらの一環として、今回の質問1に出てきたような人も出ました。あなたはそれらによって、ずいぶん考えさせられました。


あなたに相応しい体験であり、それらを通してあなたは学びを得て、更に自分がもっと磨かれ、役に立とうとしている。それがあなたの生き様そのものです。これからもあなたは、それを止めないことでしょう。人は自分の枠の中でしか生きられない生き物です。とするならば、自分を認識し、弁(わきま)え、その範囲の中で精一杯、良い方向付けを取りながら、現状の中で努力していくしかありません。


あなたは人を助けたいのです。そして相手とのコミュニケーションで手応えを味わいたいという想いがあります。それがあなたにとっての生きているという証(あかし)です。そのような想いに動機付けられている生命体です。確かに、あなたの関与によって支えられたり、次に行く道を見出せた人達は大勢出てきています。自分を振り返りながら、それを確認してください。


そして更に自分を活かして他のお役に立てるように、自分を調整し、自分を向けていくことで、あなたはもっともっと役に立ち、神さまに帰っていく道を歩んでいけることでしょう。それがあなたの神さまへの帰り方であり、多くの人達の為になる生き方です。それがあなたの使命です。
リーディングを終了します。
(ありがとうございました)
〈了〉