2016年6月10日

チャクラの内容と開発法

2016.4.12 リサーチ・リーディング No.14628

質問チャクラとは何ですか。どのようにしたら開発されるのですか。その際、大事なこと、留意点はどのようなことでしょうか。お教えください。

【ソース】チャクラはインドで発見されました。インドの哲学と宗教の中においてです。内観と瞑想を行っている中で、チャクラの存在に気づきました。瞑想、特にヨーガの実習において、チャクラの存在に気づかせられたのです。インドの哲学は宗教や医学と分かちがたく結ばれています。それゆえチャクラは医学や宗教とも深く関連しているものとなっています。

「チャクラ」はインドのサンスクリット語で「光の車輪」の意味です。人間は一つの生命体であり、生命エネルギーの渦を成しています。その際、一つの生命体の中に七つの生命エネルギーの渦を持っています。それによって一つの生命体として成り立って、生きていられます。その生命エネルギーの元は命の本源であられる神です。呼吸によって七つの生命エネルギーの渦が、神さまの生命エネルギーを頂いて活性化し生きていけるばかりでなく、進化し、ついには神に還り、神と一つとなることができます。そのことが人間一人ひとりに求められています。

インドの場合はヨーガを通してそれが目指されていました。そのためヨーガの教典である『ヨーガ・スートラ』の中にチャクラのことが出てくるのです。「チャクラ」という生命エネルギーの渦の根源は神にありますが、人間自身の内部ではクンダリニーのエネルギーがそれに相当します。「クンダリニー」のエネルギーは人の生命体の生命エネルギーの元であり、それは性的なものが主となっています。それは「シャクティー」と呼ばれます。人間は性的なエネルギーによって子孫を儲けるばかりでなく、性的なエネルギーが生命エネルギーの元になっているのです。

七つのチャクラは七つの生命エネルギーのセンターであり、それが低い形で出ると食欲、性欲、情欲、支配欲など、利己的俗世的なものとして使われてしまいます。そのようにしてしまうと退化してしまい、生命エネルギーが浪費されます。そうなる代わりに、気高いほうや利他的な愛に与えられた生命エネルギーを向けることで清まり、昇華、進化し、生命エネルギーがより良い方向で活用されるようになるのです。生命力をそのように振り向けることが大事です。与えられた生命エネルギーを俗世的な下方に向けて浪費させてしまうか、そうではなく上方に向けて活用し、進化に導くか、そのいずれかです。

生命エネルギーを無駄遣いしたり悪用するのでなく、善用し、活用する。それによって進化していき、チャクラが開発され、生命エネルギーが遺憾なく発揮されていきます。俗世的肉欲的な、あるいは利己的なほうに、つまり欲望に生命エネルギーを使うと、チャクラ本来の良き性質や良き能力が出ません。そのため昔からどの宗教でも、欲望を抑制し、生命エネルギーを良いほうに振り向けようとしてきているのです。真言密教はその典型です。

思いも言葉も実際の行いも清め、育み、本当の愛のほうへ向けて活用すること。自分や人を損ねるようなことを思ったり、語ったり、行ったりしないこと。自分のためにも人のためにも自然の命のためにもなるようなことを思ったり、イメージしたり、意図したり、語ったり、実際に行ったりするように心がけること。生命力、能力、機会を悪業に向けるとチャクラにカルマが生じ、自らの生命体を損ね、周りにも悪影響を及ぼし、それがいずれ自分に返ってきてダメージを自らに与えることになります。自分をも人をも損ねることになります。チャクラにある生命エネルギーをそのように使ってはなりません。自分のためにも人のためにもなりません。そのようにするとチャクラの持つ良き特性や能力が発揮されず、本来の使命を果たせません。チャクラが開発しようがないのです。

本当の意味で自分を大切に生きるべきです。そのためには生命体の中の七つの生命エネルギーを、欲望とか野心とかエゴに使うのではなく、また単に浪費するのではなく、良きことのために生命エネルギーを活用していくのです。思いも言葉も行いも清め、自分をも人をも育み、助けるようなことを思ったり語ったり行うことで、チャクラの生命エネルギーが活かされ、清まり、育まれ、本来の良き性質と能力と働きを発揮するようになっていきます。そうするとチャクラにあるカルマが清まり、育まれ、生命体として整い、浄化され、育成され、より良い生命体のありようが出来てきます。自分という生命体を清めること、育むこと。そして良き目的に向けて活用すること。その中でチャクラが本来の働きを発揮して、開発されます。

人間という生命体は肉体と心と魂から出来ています。チャクラは肉体の次元にも心の次元にも魂の次元にもあります。その意味で21個のチャクラがあるということになります。肉体に七つのチャクラ、心に七つのチャクラ、魂に七つのチャクラです。このように三次元で分けることもできますが、もう少し細かく見ると四次元になっています。そうすると28個のチャクラがあるということになります。

『ヨハネの黙示録』において「七つの手紙」「七つの封印」「七つのラッパ」「七つの怒りの鉢」。このように7×4で四段階に分けての生命体の浄化と試みと育成が報告されているのです。段階を経て周期的に、七つのチャクラがそれぞれ試みに遭いながらカルマが顕れ出て浄化され、鍛えられ育成され、神に育て導かれていくのです。そのように七つのチャクラが四段階を経てそれぞれのイニシエーションを通過していき、それがうまくいくと「新天新地」が実現します。「新しい心と新しい肉体」です。世界的つまりマクロで見れば、「神の国が霊界にも地上にも実現する」ということになります。

「霊界と顕界に霊的進化と調和がもたらされ、地上にも神の国が実現しますように」そのような祈りと共に、まずミクロの個人個人が自分の心と体を清め、育成していくことで完成へと近づいていきます。人間完成です。そしてそのようにミクロで完成した人たちが増えてくると、その結果社会も良くなり、社会完成すなわち理想社会の実現に至ります。『ヨハネの黙示録』では14万4千人という数で象徴されるほどの人たちがこのようなことに気づいて、人生修行を経ながら自己完成していくこと。そして、それが優勢となれば、社会も完成することが約束されています。その鍵はチャクラにあります。

肉体にも心にも魂にもチャクラがあるということですが、「心はアストラル体」「魂はカラーナ体」と表現することもできます。本来はカラーナである魂にチャクラはあります。それが心すなわちアストラル次元においても反映し、アストラル体にも七つのチャクラがあります。さらにはそれが肉体にも反映し、肉体レベルでも七つのチャクラに相当するものがあります。肉体にあるチャクラに相当するものとは、自律神経が司る内分泌腺です。チャクラの働きは内分泌腺から分泌されるホルモンに現れてきます。

わかりやすく大雑把に言うと、「チャクラとは心のこと」です。厳密には「チャクラとは魂のこと」です。それゆえ「チャクラを開発する」とは「心を開発する」こと、厳密には「魂を開発する」ことです。「チャクラを清める」とは「心を清める」こと。大事なのは心を清め、心を育て、心を活用することで、心を開発することです。「チャクラを覚醒させる」とは、「魂を目覚めさせる」ことです。「チャクラを開く」というのは、「心を開く」ことです。「チャクラ」という特殊用語に惑わされてはいけません。チャクラは外から技術的物理的に働きかけて清めたり開くものではなく、本人が自らのカルマである思いと言葉と行いを清めることを決め、それを日々心がけることによって着々と実現していくことなのです。

例えば、ほかの人がある人に手かざしをしてエネルギーを送ったからといって、その人のチャクラが開いたり清まるほど単純ではありません。あくまで本人自身の命の営みによることです。しかも奥深いところによるものです。本人が自ら自分を清め、育て、活用して他者のために生きることを日々心がけてこそ、芯から生命体が清まり、チャクラが浄化され、心を育成するように心がけることでチャクラが育成され、周りに自らの心を開くことで、チャクラも本当に開くのです。「素直で無邪気で思いやりに満ちた心」、それは主が「幼子」と表現したあり方です。そのようなあり方になることで、チャクラが清まり、そして愛と思いやりを大切にすることで心が育成され、良きことのために与えられた生命エネルギーを使っていくことで、チャクラが開発されていくのです。その時、チャクラ本来の持つ良き性質と良き能力が発揮されるようになります。

ほとんどの人たちは与えられた生命エネルギーを利己的な目的とか、食欲とか、情欲とか、野心とか、出世とか、この世的な快楽などに生命エネルギーを浪費しているため、悪業を作り、チャクラを濁しています。それによって生命体が濁っていて、チャクラ本来の良き機能が発揮されていません。もったいないことです。与えられた生命エネルギーを良いほうに振り向け、本当の意味で自分のためにも人のためにもなることに生命エネルギーを活用していくことです。そのようにすることでチャクラ本来の良き性質と良き働きが発揮され、開発されていくようになるのです。そのことに日々取り組むことが本当の修行です。

在家の者としては普通の生活を営みながら、つまり家庭と世間の職業を持ちながら、一般社会の場で以上のことを心がけて生きていくことです。もともとこの世もあの世も神の世界であり、一人ひとりが神の子で神から愛されているがゆえに、神さまが一人ひとりを思って、良くなるように働きかけてくださっておいでです。本人の作ってきたカルマを使って神が試し、鍛え上げ、育て導いてくださっているのが現実の動きにほかなりません。それゆえ、在家の身として置かれた状況で自分がするべきことを超作(ちょうさく)の心がけで取り組んでさえいれば、ちゃんと神さまのお計らいで清まり、育て導かれるように、現実はなっているのです。神さまはそのように意図され、現実を動かしてくださっています。それゆえ自分のほうとしてもそのことに気づき、自分としてもその心がけで取り組んでいくことで、神の御業に自主参加し、そのことが着々と促進され、成し遂げられていくようになるものです。

「チャクラは心のことであり、厳密には魂のことである。それゆえチャクラを開発するとは心を育て開発すること。さらには魂を育て目覚めさせることである」。このように説明しました。心に七つの側面があるので、チャクラは七つあるのです。心は一つですが、一つの心の中に七つの側面、七つの働きがあるのです。そのためチャクラも七つ備わっているのです。一つの生命体に七つの生命エネルギーの渦があって、それぞれの役割を果たして一つの生命体として成り立って生きていられます。それゆえ心の主な七つの働き七つの側面を、それぞれ自分で自覚して清め、育て、それぞれの側面を活用、善用していけば、それに相当するそれぞれのチャクラも清まり、育まれ、発揮されていき、生命体として整い、レベルアップしてきます。

自分という生命体を清め、育み、きれいでより良いありようの生命体にしつらえていきましょう。死後はそれに見合う霊界に入ります。自分の思いと目標をより気高いほうへ向けるのです。自分の心がけと方向づけ次第で、自分という生命体の中味やありようが決まってきます。それが本当の意味で自分を大切にする、納得のいく生き方となります。「内界は外界の反映」です。それゆえ自分の生命体の実質やありようや意図に応じた周りの状況や出来事、動きに自ずとなっています。人生は自分次第なのです。悔いのない納得のいく生き方をしましょう。

そのためには自分の思いと言葉と行いを清め、与えられた生命エネルギーを良きことのために活用し、自分を育てていくことに取り組むのです。周りを思いやり周りの助けになるように、自分の生命エネルギーを使っていくのです。そうすると自分の中のチャクラにたまっていたカルマが果たされ、そのチャクラの部分が清まって、カルマが浄化されて生命体がより良いありようになってきます。健康で美しく、良き性質と能力を持つ生命体にしつらえられていきます。それがどの程度成されたかに応じた生命体のありようであの世に移行して、生命体のありように応じた霊界に身を置くことになるのです。それは死を待つまでもなく生きているうちに、自分の置かれる状況や与えられる役目が規定されます。

心には七つの働きと側面があるので、自分の主だった心の働きや側面がどういう状態やあり方やレベルになっているのかを見ていってください。そして心のそれぞれの働きを清め、調整し、より良いものとしていってください。それによって体も心も健全で明るく、健康になってきます。さらには自分らしいありようが出来てきます。自らを整え、清め、育て、社会のため人のために活用していってください。悪用せず善用していくのです。善意の心を持つことが大事です。悪意ではなく善意で物事や人や自分を捉え、善意を基に生きていくのです。そうすれば自浄作用が働き、自らが清まり、周りのためにもなり、環境も良くなり、問題も解決し、カルマも浄化されていきます。気持ち良く心穏やかに、身も心も健康で健全に、明るい心で生きていけます。そのように自分にもさせてあげてください。チャクラはそのために多くのことを教え、与えてくれることでしょう。

七つの光の車輪が回転し、光の本源へといざなわれていくのです。生命体は清まり、発揮されると、光として捉えられます。それゆえ光の車輪がチャクラなのです。生命エネルギーの渦が生命の生きた証であり、それが光の車輪として捉えられるからです。自分という生命体を清め、調整し、育み、良きことのために使っていきましょう。カルマが浄化され、生命体が良くなり、それに応じて周りも良くなっていくことでしょう。こうして社会も清まり、理想社会が地上にも実現します。
リーディングを終了します。

 (ありがとうございました)

〈了〉