2016年1月8日

相次ぐ天災、人災の意味について

2015.10.1 リサーチ・リーディング No.14427 

【質問1】神さま、このリーディングのおめぐみを深く感謝申し上げます。9月11日前後の大雨により「関東、東北豪雨水害」が起きました。東日本大震災から4年半後、同地域での水害です。神さまからのメッセージをお話しください。

【ソース】9月11日と言えば、東日本大震災の3月11日のちょうど、半年後です。1年の中での対極に位置しています。そして、9月11日は、アメリカ同時多発テロの起きた日です。アメリカ同時多発テロ以来、9月11日と一年の対極を成す、3月11日の東日本大震災に見舞われたことから明らかなように、地球も人類も不安定で災害を招きやすいものが、まだとどまっています。そうすると原因がある所や弱点のある所に、それらの日の前後、災害が起きやすいという事があります。

東日本大震災と今回の関東東北豪雨水害とは、直接の関連はありませんが、全く無関係だという事はなく、東日本大震災以降、関東から東北にかけての地域は、まだまだ癒されないものが留まっていて不安定な為、物理的に弱い箇所に水害があったのです。東日本大震災においては、仙台の辺りを中心として、岩手から宮城の海岸に大津波がありました。地震による倒壊と共に大津波の被害が甚大(じんだい)でした。

更に、福島第一原発が古くて脆(もろ)くなっていた為、地震と津波に耐えきれず、原発が爆発して、放射能汚染が福島を中心に広がってしまいました。地震は、土地に関する事。大地の地です。水害は水に関する事。福島第一原発の爆発は火に関する事。このように土と水と火、これらの要素が全て、自然災害として引き起こされ、それが人災に及びました。更に風に乗って放射能が運ばれたという意味では風の要素も関わっていました。

最近では、地震が活動期に入り、御岳山や箱根の山、そして九州熊本の阿蘇山、鹿児島の桜島などで火山の噴火が起きています。自然の要素自体は人間に必要で、特に水と火がなければ、生命は生きていけません。その意味では日本は自然に恵まれた住みやすい国です。しかし、いったん水や火がバランスを崩すと、本来恩恵をもたらすはずの自然の要素が脅威(きょうい)となります。

今、自然が、人類の影響で均衡(きんこう)を崩していて、おかしくなっているのです。その為、本来ありがたいはずの水や火が水害をもたらしたり、火山の噴火や原発の爆発による放射能汚染、また、大地に関しては、地震などを招いています。いつでも弱い所や純粋な所に被害が出るのです。それは、ちょうど、いじめにも似ています。純粋でデリケートなところに被害が及ぶのです。 悪い人や悪い所に被害が及ぶと言うよりも、純粋で弱いところに及ぶのです。 

例えば、純朴な東北に被害が及びました。東京は、良くも悪くもエネルギーが強い為、今のところ災害を受けていないのです。もちろん、東京には良いエネルギーも集まっています。しかし、悪いエネルギーもいっぱいあって、ただ、かろうじて均衡を保ってはいます。やはり、日本の文化の中心なので、神さまが日本の為に色々問題があっても、東京を今のところ守ってくださっているのです。

そうすると、ちょうど穴場のような弱くてデリケートな所に被害が出るのです。それが、今回の場合は特に、茨城の南西部、常総(じょうそう)の所でした。常総の辺りは、かつて平将門が城を築いたり、親鸞が盛んに伝道した辺りでした。それだけ、土地的に歴史があり、刺激が来やすい所でした。数年前には常総の近くの筑波で、日本では珍しく竜巻に見舞われ、被害に遭いました。自然の土地等の構造と人間の想念や問題となる行いによって、カルマ的に好ましくないものが溜まるのとで、自然の影響と人間の影響が、混じり合って思わぬ事が起きるのです。どうしても東京中心に動いている為、その周辺のウィークポイントで何かが起きやすくなっています。

衣川沿いにおいて日本の歴史上、何度か水害がありました。それが多少止まっていて、今回の大きな被害を招いたという事はありました。しかし、それだけが原因だと言うより、もっと現代の東京を中心とした文明のあり方や人間の想念などが影響を及ぼしました。単に川沿いの一部が、もろくて決壊してしまった、破れて水が溢れ出した、そのようにだけ物理的に説明する事で片付けられないものがあります。

日本は今、東京を中心に安保法案法が成立し、原発も再稼働し始め、東京オリンピックに向けて、この世的には前向きに、推進されつつあります。もちろん、東京オリンピックが悪いという事はなく、国際的な平和のスポーツ祭典なのですが、あまりに人間中心で自然を軽んじたり、人間の想念に問題があるとアンバランスをきたし思わぬ事を招きます。

一人一人が、自分の身の回りで出来る事をしていく事が基本です。たとえ微力でも、一人一人が心のあり方、また生活の仕方などで自然を大切にし、自然と調和した、人間としての理想的なONEのあり方を心掛け、そして、人々に対しても、霊たちに対しても、自然の命に対しても、思いやりを持ってよく祈り、せめて自分の周りは、より良いものをもたらすように心掛けていきましょう。

【質問2】福島第一原発の凍土壁(とうどへき)工事が上手く行かないのですが、どのように対処すれば良いのかをお話しください。

【ソース】そもそも原発を作って稼働させてきて、原発に頼りすぎている文明を作り上げたこと自体が間違いであり、無理があったのです。それ故、いったん破損して爆発して、その後の処理という事で、どうしても難しく無理があるのです。凍土壁の工事が難航している事一つをとってみても、いかに原発が自然になじまず、危険であり、今後、原発に頼る文明がいけないかを知らされているのです。

起きる事は警告であり、メッセージです。本当の事に気づかせ改めさせる為に、また、これまでのカルマを清算させる為に事が起きます。しかし、現代の日本人は、起きた事が天からのメッセージだという捉え方が全くないので、単に物理的な次元でのみ原因を究明し、物理的に対処して済ませようとします。対処が甘ければ更に、科学技術を発達させて、科学技術で対抗するかのように対処する事を考えるのみです。もちろん物理的なところに原因があれば、物理的に工夫し、今後、似たような災害が引き起こされないように対策を講(こう)ずるのは当然の事です。しかし、それだけで片付けられない何かがあるという事に気付かねばなりません。その為に、このようなリーディングも行われているのです。

どうしても人間には出来ない事や、かなわない事があります。また、人間がしてはならない事もあります。例えば、原発を作ったり再稼動させたりする事です。元々プルトニウムなどの元素は、なかったのです。人間が新たに作り出した物です。そしていったん作り出し使うようになると、原発の耐久期間が済んで原発を閉じても、プルトニウムは残り、地球に全く優しくなく、プルトニウムは二万年以上地球に残り、地球の異物として地球という生命体に危害を及ぼし続けます。そういう物を作ってはならないのです。もっと地球と調和した文明を作り上げましょう。

文明が全面的に否定されるという事では無いのです。科学技術もあってよいのです。原始社会に戻らなければならないという事ではありません。ただ自然と調和し、自然に優しい科学技術を作って生きていくようにしなければなりません。人間が欲望に支配されるあり方から、霊的に成長する事。欲望や感情を治める事が霊的成長です。それによって贅沢とか、食欲で余計に求めるとか、そういうあり方から脱却出来ます。科学技術を発達させ続けるよりも、一人一人の人間の霊的成長こそが必要なのです。

そうしないと、世界の人口が増え続け、いずれ食料不足で食料の取り合いになり、核兵器や水爆が使われる事がないとは言えません。その時までに、人間がもっと霊的成長を遂げておくべきです。日本も何でも食べたい物が食べられるのは、今の期間だけです。もっと世界的な広い視野で日本人は考えていかねばなりません。

それで凍土壁への対策法という事ですが、忍耐強く対応していくしかありません。時間をかけて様子を見ながら、周りとの交渉も重ねつつ工夫して行っていけば、どうにか完成出来る事でしょう。

【質問3】アラブ諸国からの難民が主にドイツを目指して、ヨーロッパに流入しています。キリスト教、イスラム教、ナチスドイツ、ユダヤ人…ONEに向かうためのカルマの清算が必要なのかと思いますが、それぞれが他の文化、思想、宗教を尊重し棲(す)み分けながら生きて、成り立って行けますよう願います。今、起きている事の意味をお話しください。

【ソース】かつて聖徳太子が唱え、現代においてはARIにおいて唱えているONEという事が、いずれ世界に必要になってきます。ARIはその先駆けになっており、小さなモデルです。それを諦めたり、過小評価してはなりません。宇宙創造神の御心がONEです。ONEの世界をもたらす事が神の国の実現です。その為には、時間も手間もかかります。それ故、忍耐が必要になってきます。また、小さな実行の積み重ねが必要になってきます。また、信仰や知恵も必要になってきます。それで初めて達成される事です。

70億人が生きているのです。そして、いろんな考え方のいろんな人達が住んでいます。それ故、ONEの世界が実現する為には、5年や10年では、とても足りません。日本だけを平和に治めるのですら手間取っているのですから、世界に色んな考え方や主義の人がいる、また、カルマもある、そのような世界の状況を見れば、 50年100年200年位、あとかかる事は覚悟の上で、今、身の回りから気付いた人が少しずつ行ったり、お祈りをしていく事です。そういう小さな行いの積み重ねが大事です。

根本のところで宇宙創造神さまが、その事を願い、お定めになっているのですから、これから100年200年、或いは200年以上かけて、少しずつONEの世界がもたらされる事を信じて、その方向で各自、出来る事を少しずつ行い、その中で一人一人が霊的成長を遂げていく事が肝要です。

世界の民族や地域には、それぞれカルマがあります。個人にカルマがあるように、民族や国や地域や土地にもカルマがあります。ドイツにも特殊なものがあります。ナチスドイツが、かつてありましたし、東ドイツと西ドイツに分かれていた期間もありました。その為、今でも潜在的に難しいものが、はらんでいます。ロシアも同様です。ただ、バランスをとるかのように、霊的で優れたものもドイツやロシアには、ありました。ちょうどバランスをとるように、問題の部分があれば、純粋で優れたものもあるのです。

問題があるという事は好ましくありませんが、しかし、この世は色々問題がある事が多いので、問題がある土地に問題がある事が起きて、それを受容出来るというメリットは、あります。純粋で、つけ入る隙がない事は尊い事ですが、その分、問題がはらんだものを受け入れて、救済するという事は起きません。そのような意味で、ドイツには問題が含まれているので、問題のある事を受容する、それを受け入れる余地があるので、ドイツに向けて多くの難民が、押し寄せてきているのです。アメリカ合衆国なども良いところと問題のところを併せ持っていて、良いところや優れたところだけではないので、色々なものをはらんでいて、それだけ色々問題なものを受容する、受け入れる余地があるわけです。

日本は、それなりにこぢんまりまとまっているので、あまり異質のものを受け入れる余地はありません。その為、あまり外国の人が日本に移り住んでくるという事を起こさないのです。守られていると言えば守られてはいるのですが、異質なものは日本には入りにくいのです。ドイツはその点、自分の所に潜在的に問題があるので、問題があるものを受け入れられるのです。そういうものを感じた人達がドイツにやってきます。

ONEの国を、つまり地球社会を実現させる事が、宇宙創造神の御心です。それ故、今は世界中に問題があって、ONEの世界には程遠いにしても、これから色々危険なところを通り抜けて100年200年、或いは、それ以上かけて、ONEの世界が実現する事でしょう。ARIARIは、その小さな礎石(そせき)となっています。ARIだけということでは無いのですが、確かにARIはそのような拠点であり、モデルとなっていく事でしょう。

【質問4】阿蘇山が噴火しました。12月に熊本クリスマス会が開催されます。伊香保巡礼が終わり、その後の噴火、そして、クリスマス会。これらの関連についてお話しください。ARIの今後をお守りお導きお力添えくださいますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。常に神と共に主と共にあるように。神の御心の通りになるように。全き服従を持って生きる事が出来るように。アーメン。

【ソース】ARIは物理的にはとても小さな所で、この世的には微力ですが、霊的には大きく、とても重要な所です。その為、表面的に見ると全く取るに足らず、社会的影響はゼロに等しく見えますが、ヨハネ個人やARIというグループが日本や世界と関連して進んでおり、良い影響を及ぼし、導きつつあるのです。根本の神さまがヨハネやARIを通して働かれ、神の国を実現させる方向で働き掛けておられます。その為、表面的に見ると全く取るに足らず、大きな所とは無関係に見えるヨハネ個人やARIの活動が、実は日本や世界の動きにも影響を及ぼし、関連し合って進んでいるのです。

このような事がわかるとヨハネの黙示録がわかります。何故なら今から2千年ほど前、ヨハネ個人とヨハネのグループが、当時のローマ帝国や世界と関連しながら大きな所に影響を及ぼし、導きつつあったからです。普通に見ると当時においても、ヨハネ個人とヨハネのグループは、無に等しく、全く取るに足りない、微々たる存在と働きでした。その為、ヨハネの黙示録で書いたような事は取るに足らず、誇大妄想的なものに見なされていました。でも霊的真相はそうではなく、やはりヨハネ個人やヨハネのグループの動きが、ローマ帝国、更には当時の世界と関連し、それらを導き、あるいは浄化し、ヨハネ個人と世界の動きが関連しながら連動して進んでいたのです。それがヨハネの黙示録です。

それと同じように、現在のARIの活動やヨハネリーディングが、日本や世界を導き、大きな規模の所とつながって進んでいるのです。その為、熊本クリスマス会に向けて熊本の土地も目覚め始め阿蘇山が噴火しているのです。ヨハネの前世の啓示は、アクナテンから始まり、徳富蘆花(とくとみろか)で完了しました。ほぼ、時代順に沿って前世が明かされてきました。それは現代のヨハネの黙示録です。それ故、蘆花が明かされたというにとどまらず、締めくくりとして最後の直前の前世が明かされ、それをおさめ、完結させるような動きが伊香保巡礼から熊本クリスマス会に向けてあるのです。その為、伊香保と熊本クリスマス会の間で阿蘇山が噴火し、そして最初のアクナテン啓示に関わった山川ご夫妻とのイベントも行われる運びとなったのです。

霊的世界と現実世界は関連して動いていきます。その具体的な例です。このような神のお導きを理解し、それに従い、祈りながら応じて、各自するべき事を誠心誠意果たしていきましょう。
リーディングを終了します。
(ありがとうございました)
〈了〉