2015年4月15日

2014年の出来事が意味するものと、これからの動き

2014.12.27 リサーチ・リーディング No.14094

【質問1】神さま、このリーディングのおめぐみを深く感謝申し上げます。2014年も終わろうとしています。今年は「午年」。馬は飛躍の象徴。そして、日本では今年の流行語の一つに「ダメよ、ダメダメ」が選ばれました。衆院選で自民党が圧勝したものの、共産党が躍進しました。神さま、どうかこの国をお守りお導きお助けください。ご加護とお祝福をお願い申し上げます。

【ソース】現実の動きは偶然でも非合理でもなく、内なるものの現れとなっています。その時点の内面の在り様を忠実に反映するものとして、現実の状況や出来事や雰囲気がもたらされる。これが法則です。

目に見える世界は、目に見えない世界の現れです。顕界は霊界の反映と言うことさえ出来ます。すべてが心の現れ、そのようにも表現出来ます。それは一個人ばかりではありません。家庭においても、会社やある組織体においても、当てはまる法則です。地域にもそのような法則が働いています。さらには国や民族にも、この法則が働いています。広くは地球と人類にも、この因果の法則が働いているのです。

それ故、例えば今年一年を見るならば、この一年間の日本の民族や土地、日本という国を、この一年間の日本の動きや出来事や、状況や雰囲気が、表しているのです。例えば今年の流行語として、「ダメよ、ダメダメ」これが選ばれたということは、直接、安倍政権であるとか自民党に対して言われた言葉ではないにしても、どこかでは関連しており、神さまからのメッセージや警告とさえ言えます。多くの日本人の支持を受けて、安倍政権が暴走していますが、一部の人たちはそれに全く納得しておらず、その対極をなすものを求めています。

例えば、反原発とか、消費増税反対とか、集団的自衛権反対とか、TPPに反対とか、大企業などばかりでなく中小企業や一般の弱い人たちのことをもっと考慮して欲しいとか、そういった安倍政権の対極をなす人たちが、ある一定人数います。それが特に共産党に集中してきているのです。民主党にではありません。民主党はどっちつかずで、魅力を失ってきています。はっきりと反自民党、反安倍政権ということなら、そういった人たちは政策のはっきりしている共産党に票を入れています。そのため、以前の日本では考えられないような、共産党が躍進するということが起きているのです。

また今回の衆院総選挙の特徴は、そもそも選挙に行かなかった人たちが多かった点です。単なる怠慢とか無関心として片づけられないものがそこにはあります。どこにも入れられない、入れるところがない。そういった人たちが増えてきている表れです。それは若い人たちに多いことでしょう。日本の政治自体が魅力がなく、どこかずれているので、どこにも入れようがないという現象が起きて来ているのです。

その意味で「安倍政権が圧勝した」とは言え、「本当に国民の大多数の支持を受けている」とは言い切れないものがあります。消極的には次のように表現出来ます。「他に頼れるほどのものが見つからないので、しかたなしに、そういう中では安部政権がマシな気がするから入れておこう」。と言った程度です。本当に積極的に賛同して、信頼されて、票を集めたという事ではありません。

しかし安倍首相はそのようには捉えておらず、楽観的で、アベノミクスが国民の大多数から期待され、支持され、人気を集めていると錯覚しているのです。「謙虚に身を引き締めて」とは言うけれども、実際のところはそういう謙虚で素直な心の状態ではなさそうです。ただそれでも、今のようなプロセスも日本が通って行くということになる事は、現実の動きが表しています。

いろいろ紆余曲折を経て、日本人も学習し、何が良くて何が悪いかを知らされながら、一つひとつをこなし、それで気が済んだり、正されたり、身につくものもあり、カルマも果たされ、プロセスを経ながら、少しずつ元の神様に見守られ、試され、鍛えられ、育て導かれている。それが現実の動きなのです。

また日本だけで見てもわからない事も多いです。海外との関係です。今は日本ばかりでなく、世界的に見て競争が激しく、国家主義が強まってきている傾向が見られます。その意味で、第一次世界大戦や第二次世界大戦の頃と似ているのです。国家中心になって戦闘的なのです。ロシアの動きを見ればわかります。中国や北朝鮮や韓国の動きにも現れています。

そのため、勢い、日本もそうならざるを得ず、対抗姿勢を示して強気です。聖徳太子のような感じではまったくありません。平和とか、調和とか、共存とか、協調とか、謙虚さとか、柔軟性とか、そういった和の精神からむしろ遠のきつつあります。短期的に見ると、日本の今の動きはONEからますます遠のきつつあり、ONEが実現するどころではありません。

では、日本は見放されたのか?ONEはまったく無理なのか?そういうことでもないのです。短期的、表面的に見ると、ONEから隔たりつつあるように見えますが、長期的にしかも本質のところで見ると、ONEに着実に日本は向かっているのです。ONEが必ずしも現在の共産党を表しているとは言えませんが、日本の国の中でも、本当の平和と共存と調和の愛を目指す、そういう国際的な動きが望まれていることは確かです。それが霊的宗教的にはインターフェイスなのです。

今年を表す言葉は「税」が選ばれました。消費増税が印象的だったのでしょう。ヨハネの黙示録には、「二つの流れがますます分離し、それぞれが傾向を強める。それが終末の時代の特徴の一つである」と、記されています。良きものはますます良くなり、悪しきものはますます悪化する。両極端に分かれて行くという現象です。物的なものや利己性、欲望、感情、自己中心、そういった方にますます向かっています。

では、まったく悪化の一途をすべてが辿っているかと言うと、そうではなく、それとは対照的に、本当に愛と調和の、命や目に見えない世界を認め、大切にしようという動きも、少しずつですが出て来ているのです。そしてその両者はまったく分離してそのまま行くかというと、そうではなく、極まったところで何かが起き、人々が目覚め、少しずつ調整がなされ、橋渡しがなされていきます。

東日本大震災が起きた事は、そのためのものではありましたが、そんなに簡単ではなく、もっと深刻で根が深いことが明らかになりました。それでも東日本大震災に見舞われたことが、まったく無駄だったということはありません。人々の意識には「このままではいけない」というものが植えつけられ、魂が少しずつ目覚め、動き出しています。

2014年は「アナと雪の女王」がヒットした年でもありました。「ありのまま」という言葉が、日本中に知れ渡りました。「ありのまま」というのは、「自然体」という事です。イエス様の幼子の精神にも通じます。日本人が好みそうな言葉です。スピリチュアル的であり、ARIで唱えられているONEにも通ずるものが「ありのまま」にはあります。「ありのまま」が単なる、「問題を認めてしまう、改めない」というようになると困りますが、本質のところでの「ありのまま」を信頼して、それを大切にして本来の在り様が回復、実現してくるというなら、大いに結構な事です。何れにしても日本人が魂に目覚め、動き出して来ていることは表しています。

一人の人が間違いに気づいて改め、成長し、カルマを果たし、良くなっていくだけでも大変な事です。手間取ります。時間がかかるものです。まして一人だけではなく、一億二千万人以上いる日本人です。日本人全体として間違いに気づき、問題が改まり、良くなっていったり、回復していくには、相当の時間と手間がかかるということです。

さらには世界の七十億人以上の人たちが、それぞれ違う中で、間違いに気づいて改め、これまでのカルマを返済し、良くなって、世界に平和が訪れるというのには、相当の時間と手間と労力がかかるのです。それでも神さまがそのことをお定めになり、その方向で人間を鍛え、試し、育て導かれているのです。

イスラム国のような怖い組織も、今年は目立ちました。そういうものも宗教や民族主義などの現れです。国家主義をも表しています。そういうものも発生し、いろいろ体験しながら、人類は少しずつ教訓を学び、前に進んで行くように神に育て導かれているのです。
そういう今年を踏まえ、来年を迎えるということになります。

【質問2】北海道に新幹線が開通します。札幌は2026年の冬季オリンピック開催に立候補しました。来年6月13日にARI北海道主催の講話会が支笏湖のほとりで行われ、その半年後、火の国・熊本にてクリスマス会が行われます。これらの意味することをお話しください。

【ソース】2015年はまた新たな事が、意義深い事として、いろいろと待ち受けていることでしょう。2月上旬の東京ワークショップ、新年会から始まり、春には福山での復活祭、6月には北海道の支笏湖でのイベント、そして7月には北関東の群馬の伊香保で、徳富蘆花ゆかりの催し物があります。12月には熊本でクリスマス会があります。神シリーズの本も発行されることでしょう。その他、いろいろまた新しく、意義深いことが待ち受けているはずです。

ヨハネは直前の前世では、火の国・熊本の出身でした。熊本バンドを背景にキリスト教の家庭で生まれ、育ちました。そして東京に出て行きました。今世においては、北方の札幌バンドの系統の内村鑑三のキリスト教の流れの北関東の日立に生まれ、育ちました。そして東京に出て来ました。火の国の熊本バンドから、水と氷の国・北海道の札幌バンドの系統から北関東に生まれ、しかしどちらの場合も日本の中心の東京に出て来て、活動を始めたのです。
2015年には支笏湖のほとりでイベントがあることでしょう。そして北関東の蘆花が臨終を迎えた、蘆花の愛した群馬の伊香保でイベントがあることでしょう。そして年を締め括るクリスマス会が、南方の蘆花の出生の地、火の国の熊本で行われることで、2015年はまとめられるのでしょう。

徳富蘇峰と蘆花の兄弟が熊本で生まれ育ち、東京に出て来て活躍しました。蘆花が群馬の伊香保で臨終を迎える時も、兄の蘇峰が駆けつけ見守りました。そのような伊香保に行くということ。そして年末は熊本であるということ。そのような年に、蘇峰の生まれ変わりの人もARIに入って来て、働き始め、熊本のクリスマス会にも同行することでしょう。やはりそのように現実は動くものなのです。

冒頭で伝えられたように、現実の動きは偶然でも非合理でもなく、内面の現れとなるからです。つながりのあることは必ず現実に起きて来ます。縁と役目があれば行うようになる。そのようにして、徳富兄弟による熊本クリスマス会が行われるのでしょう。蘆花は北海道とも縁がありました。東北の岩手にも友だちがいました。日本は全体として一つの国を成しているのです。日本のそれぞれのゆかりのあるところでバランスを取りながら、一人ひとりが成長し、神様に導き育てられて行くことでしょう。

【質問3】エジプトではスフィンクスを観光客に公開したようです。スフィンクスの記録はすでに取り出されたのでしょうか?公開の意味することをお話しください。

【ソース】ARIにおいてイスラエル・ギザツアーが行われた1999年3、4月の時点では、スフィンクスの近くには行く事が許されていませんでした。それでも尚、どうしても必要で霊的な資格と役目のあるヨハネは、スフィンクスの下に赴く事が起きました。しかしそれを見て、4、5人の人たちが行くと見つかって、笛を吹かれ、たちまち追い立てられました。この世的に、つまり法的に認められないだけでなく、霊的にも認められない事を起こそうとしたからです。現実の動きにも、霊的なものが現れています。

それ故、今の時になってスフィンクスが公開された事は、霊的なものの現れです。スフィンクスとしての封印が解かれ始めた事を表しています。今のところ、スフィンクスの地下の記録は取り出されていませんが、スフィンクスとしての封印が解かれ、一般公開される運びとなって来たのです。

このように段階を踏んで、スフィンクスが次第にベールが剥がされ、記録が取り出されるのも近づいて来ていることを表しているのです。吉村作治さんは、まだスフィンクスの地下に記録が残されている事には気づいていません。何れ、資格と役目のある者が気づかせられ、現実にも許可を得てスフィンクスの地下に入り、記録や重要な品々がある事に気づき、それによって一つの時代が幕を下ろし、新しい時代が始まるようになることでしょう。

【質問4】神さま、2014年をありがとうございました。来る2015年が「未」のように穏やかで平和な一年になりますよう心から願います。どうかよろしくお願い申し上げます。常に神と共に主と共にあるように。神のみ心の通りになるように。全き服従をもって生きる事が出来るように。アーメン。

【ソース】スフィンクスの側には、徳富蘆花も訪れています。エジプトの秘儀とイスラエルの秘儀との間には、関連性があります。聖書によるとイスラエルとエジプトは敵対関係にあり、エジプトは魔的な国と民族と宗教であると見なされています。確かに表面的に見ると、イスラエルの一神教に対立し、エジプトとイスラエルの間にさまざまな確執がありました。

しかし奥深いところでは、エジプトとイスラエルの間には通ずるものがあり、遡ればエジプトには重要な秘儀が隠されていて、その役目を担わされて来ていたのです。そうであるからこそ、修行時代のイエス様と洗礼者ヨハネはピラミッドの王の間に入り、ピラミッドの秘伝を通過されたのです。そしてイスラエルに帰り、洗礼者ヨハネからバプテスマを受けて、使命を開始されました。

エジプトも元はONE、すなわち本当の一神教だったのです。前世においてイエス様はヨセフとしてエジプトに連れて行かれ、奴隷から始まって王様のアドバイザーとなり、エジプトの国を平和に治めました。ヨセフは夢解きが得意でした。

それからずっと時代が経って、ヨセフとマリアはエジプトに逃れました。ヨセフはやはり夢を見る人で幼子イエスを連れて、殺される前に家族でエジプトに避難したのです。ヨセフがヨセフに生まれ変わったのではありません。ヨセフは長男のイエス様にお生まれになられました。それでもやはり、ヨセフは夢解きが得意で、エジプトに難を逃れたのです。エジプトというのは単なる、反イスラエルの所ではありません。モーセも幼い時、エジプトの秘儀とイスラエルの秘儀の両方を学び、修得しているのです。

スフィンクスが公開され、エジプトにアトランティスから伝えられたONEの秘儀が取り出されたならば、スフィンクスとピラミッドはアトランティスのONEの叡智の遺産であることが知られることでしょう。時代が次第に切迫し、難しい時代になって、局面を迎え、そのような中でヨハネが再来し、ギザの記録が取り出され、それが一つの転機となることでしょう。こうしてキリストが再臨され、神の国が実現する方向へ歩み出します。

必ずしも、それが2015年に起きるということではありません。しかし時代状況が世界的に切迫しつつあり、そういう中で本当の秘儀が求められ、用意が出来てきた者たちによって取り出され、それが一つの活路となっていくのでしょう。その事とヨハネ・ペヌエルの活動とは無関係ではありません。それぞれが置かれたところで、するべき事を果たして行くことこそが、神のみ業が全体として、滞りなくなされていくために必要なのです。

あなたもあなたで自分が居るべきところで、果たすべき役目を縁のある人たちと共に行っていきましょう。

リーディングを終了します。
(ありがとうございました)
〈了〉