2015年1月7日

2011年3月に甚大な被害を被ったにもかかわらず、原発推進をやめない日本に対して

2014.10.2 リサーチ・リーディング No.14005

【質問1】世界有数の地震国であり、また環太平洋造山帯にも位置する日本にあって、2011年3月11日の地震、津波、そして原発事故により、あのような甚大な被害を出したにも関わらず、脱原発どころか懲りずに原発を推進しようとしている日本に対して、神様からのメッセージをお願い申し上げます。

【ソース】原発に対して積極的な国としては、日本やフランスがあります。日本の場合、昔から地震国です。活火山も多数存在しています。環太平洋造山帯にしっかり位置しており、火山の噴火を中心にして隆起してできた島国ともいえます。ちょうど東京の南方に位置する伊豆七島が、火山による海上からの隆起によって出現したのと同様に、それがもう少し大きな規模で起きたのが、日本列島です。

一般には、アジア大陸と地続きにあって、寒冷期が終わり、温暖化の周期を迎えたことで日本海が生じ、大きなアジア大陸、あるいはユーラシア大陸と分離しただけだという説明もなされてはいます。けれども、それほど単純なものではなく、やはり火山によって造られた島国なのです。その証拠に、狭い国土の中にいくつもの活火山が、今でも存在しています。富士山もそのひとつです。元々平地が少なく、山が多く、雨もよく降る、温暖な気候のところです。

ニュージーランドの地震が起きた時、リーディングの中で、「このままでは終わらず、むしろこれは始まりとなり、ニュージーランドの地震に続いて、近いうちに中規模以上の地震が、日本の北東部に起きる可能性が高い」。そのようにニュージーランドの地震が起きた時に、リーディングで予告されていました。果たしてそのとおり、日本の北東部に地震が起きたのです。東日本大震災です。

これを見てもわかるとおり、ニュージーランドと日本列島とは、環太平洋造山帯の中で連結しているため、ニュージーランドでの地震で終わらず、日本でも東日本大震災が起きたのです。

そして大きな地震によるダメージで終わらず、津波が引き起こされ、大津波による被害がありました。更に、地震と大津波により、古い原発のひとつである福島第一原発が、耐え切れなくなって破損し、放射能汚染が始まったのです。これらは一連の出来事であり、日本の国土などの自然と国の政策と科学技術の問題が露呈された、大きな出来事でした。偶然とは言えないものがあるのです。

起きる事は、物理的な因果関係に従って起きます。科学で説明しているとおりです。では、それだけで事が起きるかというとそうではなく、心の次元や霊の次元もあるため、奥深い次元の要因も介在して物理的なことが生じてきます。

起きる事は直接には物理的な因果関係によりますが、一番の元では、霊的には神が意図されて事が起きます。両者の間に矛盾はありません。自然の因果関係に人間が関与し、物理的に事を引き起こす。そこに神が介在されて、それを教訓として与えるというようになっているのです。その意味で起きる事は、単なる物理的な単純な因果関係によって起きた、ということで済まされず、神からのメッセージにもなっているのです。

喜び事が起きる時は、神からの励ましや恩寵として起きます。悲劇的でつらい事が起きた時は、問題があることを神が警告し、間違いに気づかせ、改めさせるため、また戒めのために、愛をもって事を起こされます。起きる事はメッセージであり、「気づいて欲しい、改めて欲しい」ということを表している教育的な意図があるのです。

数百年前に近代化の中で、宗教的・霊的なこと、あるいは道徳的なことと科学が分離されました。それには功罪があります。良い面と問題な面とです。問題な面としては、起きる事の霊的な面が切り落とされ、心とか配慮とか愛とか思いやりとか命とか、そういった心情的な部分が、現実の動きから追いやられたことです。

その代償として、さまざまな悲劇的なことに見舞われ、そういう方針の下で生活や社会も作られ営まれた結果、人々も心が追いやられ、心が弱体化しストレスも増え、心が病むようになってきているのです。それに対して、これまでの宗教は対応できていません。

日本は火山国です。これからも地震や火山の噴火はあることでしょう。むしろ増えてくるはずです。そういう中にあって、どんなに点検したり整備したり、科学技術を発達させても、保障の限りではありません。一度原発が破損すると、取り返しがつかない事態になることは、福島第一原発の爆発で明らかです。それは人間の価値観、生き方、文明のあり方に対する神からの警告でもあるのです。起きた事をどう捉え、どう対応していくかが、天からのテストになっているのです。

今、日本は安倍政権の下、かつての帝国主義時代のような、国家主義の方向で動き出しています。これは時代錯誤であり、好ましくありません。福島第一原発の爆発から教訓を学び、方針を変えていかなければなりません。そうしないと、また別のところで、もっと大きな被害が生ずることもありえます。

起きる事には意味があり、天からの警告なのです。それは被害に遭われた方々の罪というよりも、むしろ政策側や科学技術に携わっている者たちの方の問題なのです。被害に遭われた方たちは、むしろ犠牲者であり、弱くて純粋な人たちです。いつでも体制側の犠牲に、素朴で純朴な人たちがなるのは、いじめとも共通しています。

東京の方に電力を供給するために、福島に原発を造ったわけです。それゆえ問題があるのは、福島の人たちというより、東京に住んでその政策を立てて実行した人たちの方にあるのです。今からでも遅くありません。改める方向に動き出しましょう。

【質問2】2011年3月11日の東日本大震災以降、日本海では深海魚が水面近くに上ってきたり、伊豆諸島では新島が隆起してきたり、各地で異常気象による災害が起き、近日では日本の中央構造線付近の御嶽山の噴火があり、地底の深いレベルの変化と見られますが、今後日本列島にどのような変化が起きてくるのでしょうか。30年後から50年後、そしてもっと長いスパンで何が起きてくるのか、神様からのメッセージをお願い申し上げます。

【ソース】現代人は、科学者や専門家をはじめ、もっと謙虚にならなければいけません。人間が知っていることはごくわずかであり、人間にできることも限られているのです。事が起きるのは確かに因果関係によりますが、人間が窺い知れないさまざまな要因が絡んで、それらの絡みで事が生じてくるのです。そして一番の元に神がおられて、現実の動きを司どっておられます。

今後、異常気象は益々進み、特に問題なのは温暖化です。大型台風が日本に頻繁に来るようになり、その被害は計り知れないものとなります。また、突風や竜巻なども発生します。それから、偏西風の変化によって、干ばつに見舞われるところと、ゲリラ豪雨に見舞われるところが極端に出ます。それは日本に限ったことではありません。

全般的には気温が上昇します。農作物が被害を受け、食べる物にも困ります。人体や心にも、もちろんその影響が及び、感染症の病が特に増えます。エボラ出血熱のようなものが増えます。日本でもデング熱が、今年問題になりました。このようなものが増えるでしょう。食べ物による中毒も増えることでしょう。

また、海洋が汚染されていき、海産物の被害が増えることでしょう。火山の噴火も増えます。温暖化により、また西日本を中心とする豪雨の被害も手伝い、日本で住める場所は、北方地域に移行していかざるを得なくなる可能性があります。

中国やインドが台頭してきます。中近東の問題は、今後とも悩ましいものとして続きます。ヨーロッパは低迷気味です。アメリカも対応に迫られ、混乱が生じます。そのような中にあって、日本が平和な国としてまとまって、世界に使命を果たしていくことが、求められるようになります。しかし、今の日本では方向が違っています。もう少し行き着くところまで行って、気づかせられることでしょう。

30年,50年単位でみると、気候の変動によって、農作物や海産物が打撃を受け、世界的に食糧の危機に見舞われます。世界人口も増え続けているからです。食糧危機との関連で、国土の争奪戦も生じ、それが政策や主義の違いと相まって宗教戦争が起き、核兵器が使われることになると、すなわち気候の変動と核戦争によって、世界人口が激減する可能性があります。それでも地球と人類が絶滅することはありません。

そういった多大の犠牲を経て、人類は貴重な教訓を学んで、生き方や考え方を正していけば、ちょうどノアの洪水の時のように、世界は再生することでしょう。その世界的な危機を乗り越えれば、人類も成長し、方向が正され、次第に良くなっていくことでしょう。

【質問3】太古、日本が世界のひな型として造られてより、天孫降臨を経て日本の国造りが行われ、一方、北朝ユダヤ失われた十支族および南朝二支族が、共に日本に来ていると言われていることと、古代イスラエル人が多く現代に生まれ変わっていることの意味、特にダビデ王とヨハネが日本に転生している。日本人の使命について、神様からのメッセージをお願い申し上げます。

【ソース】世界的な宗教は、弱小国や気候が厳しいところから誕生しています。ゴータマ・ブッダにしても、イエス・キリストにしても、そしてイスラエルのユダヤ教にしても、日本の神道にしてもそうです。

イスラエルの国は、周りのエジプト、ローマ帝国、ギリシャ、アッシリア、ペルシャ、バビロニアなどの強大な国々の中にあって、猫の額に喩えられる小さな国土でした。そのようなイスラエルの国が、また民族が神に選ばれ、ひな型となったのです。イエス・キリストも、当時の強大なローマ帝国の中の辺境の属州から誕生しました。

同様に日本の国もまた、周りの中国、インド、モンゴル、北朝鮮、韓国などの中にあって、辺境の弱小国と弱小民族です。それでも昔から宗教的に優れているし、この100年間では平和な国の象徴として、科学技術を発達させ、世界でも稀な、平和で清潔で安全で快適な国を実現させています。

それは実際的な科学技術の成果であるばかりでなく、そのベースにある霊性において優れたものがあるからです。日本が世界に与えられるものは二つあります。優れた科学技術と霊性、すなわちスピリチュアルです。イスラエルと日本との間には、どこか共通した部分があるのです。そしてそれは偶然ではなく、神に選ばれた面があるのと、霊的な繋がりがあるからです。

イスラエル人の中の特に王家のユダ部族が、バビロニアに連れて行かれ、捕囚に70年間ほど遭いました。一方の北方のイスラエル部族の行方はわかりません。ユダ部族はバビロニア捕囚後、その何割かがイスラエルに戻ってイスラエルを再建しましたが、大半の北方の十部族の行方はわからぬままです。

北方の十部族にしても、南方の二部族にしても、世界中に散りました。その一部は、子孫の何代目かが、日本にも流れ着きました。イスラエル十二部族の全てがすぐに、そっくり丸ごと日本に入って来たということはありません。それでも、その説は荒唐無稽ではなく、何代か後には、その一部が日本にも流れ着いて、イスラエルの秘儀を日本にもたらしたということはあったのです。

そして霊的に見て、イスラエルと日本とは共通した部分があり、かつてのイスラエルのような性質や役目を日本が帯びているため、かつてのユダヤ人の主だった者が、これからの日本の重要な役割へ向け、日本人となって転生して来ているということが、部分的ですが起きています。それだけ、かつてのイスラエルと現代の日本には通ずるものがあるから両国間の転生が起きるのです。何より今後の日本に、重要な世界的な役目があることにもよります。

アメリカのエドガー・ケイシーは、霊的に優れた人物でしたが、リーディングの中で、かつての使徒ヨハネが、間もなく転生することを予告しました。ケイシーはこのような類の予言は、他にはほとんどしていない中にあって、ヨハネの転生だけを予告しているのです。それだけに意味があり重要です。

そのヨハネは、かつてのダビデであり、更にイスラエル十二部族の要となった族長ヤコブです。その意味では、ただ単にイスラエル十二部族の子孫が日本に流れ着いたというだけでなく、輪廻転生を通して主だったイスラエル人が、これからの日本の役目を遂行するため、世界に向けて日本人として転生し始めているということが起きているのです。

ケイシーの周りの者たちは、ヨハネはアメリカ人に生まれるとか、現代でもユダヤ人に生まれるとか、と見ている人がほとんどですが、その可能性は低いのです。むしろ、かつてのユダヤ人の体質や考え方や役目からすると、日本人に生まれる方が、たやすいということに気づきましょう。

【質問4】私たちの太陽系25,920年周期による分離から、合一の世界に向けて今を生きる私たちにどのように生きると、地球の変革、アセンションと共に進化の過程を生きられるのか、神様からのメッセージをお願い申し上げます。

【ソース】日本は今、重要な岐路に立たされています。安倍政権の果たせる役目は確かにあります。しかし、大まかな方向としては違っています。日本の国ばかりを考えています。国家主義です。そのため、周りの近隣諸国と、わざわざ争いを引き起こして、不利に陥っています。

日本はもっと国際的にならなければいけません。日本を大切にすることは必要ですが、同時に他の国をも思い、平和的に協調する。そのような役目を果たしていかねばなりません。今の日本は、典型的なナショナリズムです。インターナショナルではありません。平和的というより戦闘的です。

また、原発推進は困ります。時代の流れに逆行しています。これでは何のために東北の方たちが犠牲になったかわかりません。起きた事から教訓を学んで正しい方向付けを取りましょう。

今、世界的に国家主義が強まっています。中国、北朝鮮、韓国、ロシア、また最近のイギリスとアイルランドの関係。他にもそれぞれのところで、自我の目覚めと共に国家主義が強まり、緊張度が高まっています。そういう中にあって、日本も国家主義が強まっているわけですが、その弊害や限界に気づき、ここで軌道修正を図らねばなりません。自分のところを大切にし愛することが基本ではありますが、同時に一方、それぞれの国においても自分のところは大切なことを知って、他を考慮し協調してやっていく方向へ向かうべきです。

魂に目覚め、愛を基調として進んでいくこと。神の愛、本当の自分への愛、隣人愛、それから自然万物への愛、それぞれが必要となってきます。他の国や民族を理解し、配慮し、協調してやっていく隣人愛が必要です。そして自然万物を愛し、自然にも心と魂があることを知って、自然に感謝し、自然を大切にし、自然を慈しみ、自然と共存し、調和してやっていくこと。そして仏教の「縁」にも説かれているように、全ての命は繋がり合って、支え合っています。「全てはひとつ」という、大きな愛と一体感が必要です。

それぞれが自立しつつも社会性を持ち、大きく広い自由な心で、周りと溶け合うように一体感が世界的に見られることが必要です。ひとつの地球をひとつの人類が、それぞれの個性を活かし、尊び、協調し合って、ひとつの世界として営むことが求められます。

以上の「ONE」の発想は、古神道、聖徳太子以来、日本の「和」の発想です。日本の「和」と、今述べられた「ONE」というのは、響きも似ており内容もほとんど同じです。このような認識を持って、自らを備え、世界に貢献していきましょう。

                   リーディングを終了します。
(ありがとうございました)
<了>