2013年7月5日

今世では、太い柱を一本築き上げるように心掛けましょう。


2012.12.24 パーソナル・リーディング No.13297

【質問1】12月**日で51歳を迎えます。誕生日にあたり、メッセージを何とぞよろしくお願いいたします。

【ソース】これまでに、何か所か場所が変わってきました。自分の住む場所や活動する場所が移り変わりやすいのは、あなたの特徴の一つです。そのこと自体は良いとも悪いとも言えません。大事なことは、それは偶然ではなく、自分の特質に基づくことであり、その特質を神様が上手に用いてくださって、自分を育て導き、また磨き、活かしてくださろうという方向で、いろいろと場所が変わって来たということです。

その事に気付いて、ありがたく受け止め、確信と信頼と感謝と喜びを持って、素直に、自分らしく、自分を活かしていくとよいのです。そのように捉え、より良い方向付けを取れば、自分の持って生まれた特質が活かされるようになります。何でも「活かそう」とすることです。

変えようとすることも時には必要ですが、変えようとすることは無理があるため、苦しく、辛く、うまく行かない場合が多いです。問題だから、あるいは、このままではだめだから変えるということは、初めから否定的なものが含まれているので、恐れや不安や焦りを招き、自分の良さが活かされにくく、また、反作用を引き起こします。

それよりも、気持ちよく自分の特性の方向で伸びて行って、発展解消する中で次の在り方を迎え、よりグレードの高い段階で自分が調整され、自分の全てが良きに転じて、気持ちよく、無理なく、自然体で活かされるようになるとよいのです。それが神様の愛に基づく、人を育て導くというなさり方です。

自ずと改善されるということも、その中に含まれてきます。意図してというより、結果としてそれが伴うので、気持ちよく行えて、無理がありません。そのため、うまく行きやすいです。

教育においての無理強いは辛さや不安を招き、反動や反作用が引き起こされがちです。それは丁度、人工的な薬を服用して、薬の副作用があることに似ています。時には薬にしても、教育における改善や矯正などにしても必要ではありますが、それは必要最小限に留められるのが理想的です。

短所や問題も育て伸ばすという方向で発展解消させましょう。問題だから変えるというのは、イメージとして、左のものを右に曲げるという感じです。それよりも、上に引き上げ、育て伸ばすという垂直の方向を主にして、調整されながら伸びて行けば、短所や問題もその中で発展解消して、むしろ活かされる程にもなってきます。消すというより、否定的な部分さえ活かされるように持っていけるかどうかです。

例えば上に10センチ伸ばせば、左を右に3センチ正すということもその中に含めて斜め右に進んで行けば、自ずと左から右に3センチ正されていることが含まれています。そのようなイメージを持ってみましょう。変えるというより調整すること。また、横にシフトさせるというより、それ以上に上に育て、その中にシフトさせることも含めてしまえば、シフトさせられたことに気付かないくらいで、抵抗もありません。

人は伸びたいというものを自分の中に含んでいます。伸びる力を活かして、伸ばす中で、矯正することも合わせて、知らず知らず行ってしまいましょう。伸ばす中で、正されることも含めて、徐々に徐々に行えば、伸びているというのは動きですから、止まっているものをぐいと曲げて正すということの無理がありません。

今までの全部を糧としていきましょう。短所や欠点にしても、過失や具体的な問題や課題にしても、全てが今後のための糧となるように仕向けましょう。

では、どのようしたら、今述べたようになるのでしょう。それは、宗教的に言えば、神や仏との関わりで、信仰と祈りによって為されます。神の御助力やお導きやお引上げの作用の中で、それが為されるし、否定的なものが肯定的なものに転換することが、神が触媒のように介在することで起きます。

宗教的な説明に抵抗がある人には、愛とか命とか配慮とか思いやりとか、ケアとか、そういった事を触媒にすれば、否定的なものが肯定的なものに転換すると説明できます。あなたの言葉や表現で、また、その場に合った説明にすればよいのです。説明を求められる時は説明すればよいし、説明以上に大事なのは、その実践です。教育的な実践のことです。

以上の事を、まず自分に実験してみましょう。そして、自分でやって、やり方が分かり、効果も上がったら、少なくとも自分に関しては通用し、立証されたのですから、他の人にも応用が利く可能性が出てきます。後は、一人一人個別的なので、相手に合った形で、それを応用していけば、役に立ちます。理論がただの理論(理想)ではなくなり、使える方法になります。それをあなたが科学的、学問的に扱って、立証していけばよいのです。

また、今説明された事ばかりでなく、これまでのあなたの経験や実績や、心にあるアイデアなども合わせて行っていきましょう。そのようにして、今世のこれからのあなたの学問的な業績ができてくることでしょう。

新しい土地に移されたということは、その土地での、できる役目が待ち受けていることを表しています。場所というのは使命を遂行する舞台です。環境が変われば、同じ人でも、環境の影響を受けて、自分の違った面が引き出されます。場所や環境と人は相互に影響を及ぼし合います。あなたは多面的なところがあるので、いろいろな所に移って行くようになるのです。柔軟だとも言えるし、前向きだとも言えるし、好奇心が旺盛な面があるとも言えます。いろいろやりたいほうなのです。

前世では、ただいろいろやるという人でした。今世では、一つの事をいろいろに行うことで補っていき、一つの事を一貫して追究しながら、いろいろな側面をその中に含めていって、太い柱を一本築き上げるように心掛けましょう。あちこち分散してしまうと、一つの体系をしっかり築き上げることが難しいです。今世では、大きな一つの体系を作り上げることが念願になっています。

人は誰でも、前世から思うところ、感ずるところがあり、ある事を願って、それに挑んで生まれて来ているのです。あなたの場合でしたら、前世でいろいろできたし、また、いろいろやりたいほうだったので、体験としては豊富になりましたし、自分としても面白く、満たされたのですが、その一方で、「果たして、こういうやり方や生き方でよいのだろうか。何か足りないように思う」、そのような思いが残りました。

前世でも場所が変わりやすかったのですが、その度に、行う事も人間関係も移り変わって行きました。今世では、一つの事を貫く中で、環境が変わることを有利にさせ、補い、助かるように、一つのものを補完して生きるように仕向けましょう。

場所が変わると、行う事も人間関係も変わりやすく、あなたは前世でそのような生き方でした。そのような人間関係の中には、家族関係、例えば夫婦関係も含まれていました。もし、あなたが前世の通りになったとしたなら、例えば、夫婦関係も、場所をあなたが移動したことで、終わっていたことでしょう。今世でもそうなりかかったのです。

でも、前世の時に、自分で思うところ、感ずるところがあり、何もかも変わるのではいけないという反省が生じました。その事をリーディングでも言われ、自分でもハッと思い出させられた気がして、何でも変わってはいけないのだ。変わらないものが一貫してある中で、変わるものがあれば、変わるものが意味を成し、積み上げられていく。例えば、人間関係で変わる部分があってもよいけれども、新しい人間関係が加算されていくこと。古い関係は必要なものは残っていくこと。それによって、本当の豊かさが待ち受けていると捉えるようになったのです。

古い人間関係で解消する部分があってもよいですが、全部が終わってはいけない。特に夫婦関係はそういうものではない。変わらないものがあってこそ、変わるものが活きてくる。夫婦関係も、それであなたは繋ぎ止められ、自分の心に初めて充足感と安定と静かな喜びが感じられ、天に感謝したり、具体的な人にも感謝したり、思いやる人になってきました。

前世で変わりやすく、それを割り切っていたところがあり、そのために投げやりだったり、心が冷たくなって、それに対して自己批判が生じたりしました。そういう葛藤を癒し、多くの人のために本当の愛をもって自分を差し出せるようになりつつあります。

今述べられた事を一つの試金石にして、これからの人生を生きていきましょう。また、今言われた事ばかりでなく、根本は神様によって、その時その時必要なものを、経験や気付きを通して与えられていきますので、そういうものをその都度頂きながら、育て導かれて行くようにしましょう。

そして、他の人達もそうなのだということを知って、改めてその観点で見てあげれば、深い認識や理解が得られ、共感も伴って、尚いっそう役立ってあげられることでしょう。

【質問2】福山クリスマス会、巡礼に参加することができましたことをうれしく思っております。福山、鞆ノ浦は、潮目の変わるところ―そのようなARIにとって大切なところに居合わせていただけること、また、ARIの流れと方向性にぴったり合うように、東と西、南と北を結ぶような動きをしていることを強く感じます。神様に何かをせよと求められているように感じます。神様の御意志にそっていけるよう、どのようなことに心がけていったらよろしいでしょうか。

【ソース】神様のなさり方の特徴に、神様の性格や思いが偲ばれます。神様は一人一人の人生に関与して、鍛え、育て導いてくださっておいでです。それが一人一人に起きて来る事の説明になっているはずです。いわゆる体験学習です。個別学習にもなっています。起きることで訓練され、育て導かれているのです。

その際、神様のなさり方の特徴として、全てが活かされるように計らってくださっていることがあります。先程説明された事と同じです。一人一人のこれまでの過失とか問題や咎(とが)、あるいは欠点とか課題、そういう事さえ報われるように、今後の糧になるように、携えていくことをしてくださります。何でも活かそうとすることが、神様の御心に沿うことになるのです。

自分が体験した事でも、他の人が体験しつつあることでも、自分を見てあげる場合、人のことを見てあげる場合、どちらの場合でも、その人を活かしてあげよう、その人のこれまでの事が全部活きるように計らってあげよう、そういう観点で、自分にも人にも関わると、神様の関わり方と同じになります。その人のこれまでの全てが活かされるように仕向けよう、それが愛なのです。全てを活かそうということが愛なのです。神は愛です。 

ですから、神の働きかけは愛そのものです。その人に対する限りなき信頼と尊重があって、はじめてそのような愛の働きかけが出て来れます。そのような働きかけによって人は蘇生し、全部が報われ、活かされていくのです。そのような神の働きかけのお陰で人は支えられ、過去の経験が全部無駄ではなく、活きて来るようになって、成長し、生まれ変わりながら、徐々に、着実に、命の本源へと誘(いざな)われつつあるのです。そのような神の愛を体現し、自分にも人にも関わって、見てあげたり、付いてあげましょう。

あなたの場合は、それが、職業としても、学問的に人に関わるということでなされることが求められているのです。自分の立場や役目、また、特性に合う形で、その神の愛の働きが自分を通しても周りに及ぶようにしましょう。そうすれば、あなたは心から喜べて、周りからも、本当に受けが良くなり、慕われ、求められる人になることでしょう。

行いながら、今述べられた事を念頭に、ここで述べられた事が実際はどういう事なのか、現場の中で試しながら検証し、コツを掴み取って行ってください。

【質問3】12月**日の結婚記念日を、また夫と2人で迎えられ、一緒に過ごすことができました。すれ違いがあっても、2人とも心の奥で一緒にやっていこうと思えることは本当にうれしく、神様のおかげ、先生の御導きと、感謝しております。12月**日には○○○に共同名義のマンションを購入しました。メッセージをいただけるようでしたら、お伝えください。

【ソース】前世を生きていた時点では、自分の特性が活かされた場合と、あまり活かされなかった場合と、それぞれありました。活かされた時は、周りから認められたり、喜ばれ、自分の中にも確信や喜びや充足感が伴いました。一方、うまくできず、自分の特徴が活かされなかった場合は、「何か変だ。どうしてこうなってしまうのだろう。これではいけないように思う。でも、どのようにしたらよいのかまだよく分からない。でも何とかしたいと感ずるし、しなければという思いがある」、そういう思いが伴っていました。

そして、少しずつ、神様からの働きかけやお導きのおかげで、経験を通して、また、周りの人達からの働きかけも手伝って、少しずつ気付くようになり、気付くだけでなく、調整もなされてきたのです。そのようにして今世を迎えました。

特に前世では家庭縁が薄いところがあり、家庭面で満たされることが少なく、投げやりになっているところがありました。多くの人は、家庭や家族に対する思い入れが強いのですが、あなたはそれがどうしても分からなかったり、時に、妬ましく感じたり、自分はそういうタイプではないと思えたりして、落ち着きませんでした。でも、そんな事ばかり思ってもいられず、何とかしたいし、何とかしなければという思いが付きまとっていたのです。そういう中で次第に見えてきて、自分を好きになったり自分を認めてくださる人のことは大切にしたほうがよいと思えてきたのです。

以前はあまりそうは捉えなかったのです。あまり人に対する信頼が無かったのです。人は勝手にこちらを好きになったり嫌いになって、その人独自の動きをしてくるだけだと捉えている節がありました。でも、そういう捉え方は極端だと気付き、自分と相手との関わりで人生は作っていくものだと捉えるようになっていきました。そして、人からよく思われたり目を留められたら、それはそれで素直に喜び、受け入れてもよいのではと思うようになりました。

そういうふうに思うようになった頃、御主人から最初に目を留められました。それで、自分でも思うところがあり、これは無下に断ったり、無視してはいけない、相手の気持ちも大切にしたいし、自分でも素直に喜んでもいいように思えたのです。そういうことで結ばれました。

しかし、すんなりは行かず、前世の特徴や弱点も出て、何度か迷ったり、気持ちが遠のきました。でも、そのまま離れて終わってはいけないという反省が前世での学びであったので、お互いの気持ちを大切にして、御縁をこれからも大切にしようと思えたのです。そのようにして乗り越えて来れました。

そうして乗り越えたからこそ、クリスマスイブの結婚記念日を今年も共に一緒に過ごすことができたのです。乗り越えてはじめて待ち受けている素晴らしい体験があるのです。そのような体験が人を変えます。あるいは人を豊かにします。それがあなたを成長させ、あなたの魅力を増しました。

体験が人を形成し、背後で神が導いておられるのです。「人は大切にするといいな」と、心から素直に思えるようになり、家庭の味わいや充足感も、前世では味わえない程のものが出て来て、あなたの心に変化が出て来ています。体験が人をそのように変えるのです。そうすると、今度は人を改めて見た場合、人から受ける印象が変わり、人への応じ方にも変化が出てくることでしょう。神はそれを意図し、あなたがそうなってきていることを喜ばれ、安心されておいでです。

【質問4】現在、大学では保育や幼稚園教諭になる資格科目を多く担当しておりますが、来年度からはアートを中心とした内容をしていきたいと考えています。福祉施設でのアートの活用や、援助職・教員のセルフケアのアートセラピー、若者や女性の自立のための夢やアート、物語の活用を考えています。このような方向性について、アドバイスをいただけるようでしたらお教えください。ありがとうございます。

【ソース】あなたの強みや良さは、科学的、学問的な面と、アートの面が兼ね備わっている点です。前世から、科学的精神に富む人でした。技術系の魂です。真理を探究するのが好きな人として生まれ変わっています。その一方で、情緒も豊かで、可能性を秘めていました。

しかし、真実を重んずる心が強いあまり、自分の中の感性や情緒の面を追いやったり、大切にすることをしてこなかったのです。そのため、心が荒れてきたり、悲しみが生じたり、不安定になったり、現実に割り切って対応して、自己矛盾を抱える人になって、葛藤が生じて来て、辛くなりました。

次第に、情緒の面もあってよいし、大事なのだと思うようになっていったのです。それによって、持って生まれた感性豊かな面が自分の中で喜び、癒され、発揮されるようになって来たのです。そのようにして、生まれ変わりの途中から、情緒の面も認め、取り込み、次第に、自分の中の科学的な面と、それとは対照的なアートの面とを融合する使命を担うようになっていったのです。

また、古い前世では子供とは無縁で、子供には無関心で、自分とは繋がりが薄いという印象だったのですが、子供や子供を見る役目の人達に不思議と目を留めるようになり、応援したいという思い、また、自分のアイデアが活かされる場かも知れないと感じるようになったのです。

あなたは、実は理知的な面と同じかそれ以上に、感性や情緒の面で優れたものを持っているのです。むしろ、芸術的な感性を主軸に据え、科学的な、学問的な部分は手段や方法と見てはどうでしょう。芸術的な感性は魂から来るのです。それは神様と直結している愛と命そのものです。芸術を通して人が育て導かれ、本当の人になっていくのです。「本当の人」とは何でしょう。神の子です。それは子供にこそ可能性があります。

あなたならではの、あなただからできる、そういう情操教育とか人間性の教育がなされるよう、取り組んでみましょう。それをどのように定義付けたり表現するのであれ、自分に合う形で、それを行って行くのです。それを楽しみに、これから向かって行きましょう。
リーディングを終了します。
(ありがとうございました)
〈了〉